
今週タイを賑わしたエロ事件には、今タイで流行しているあるものが悪用されてしまったという特徴があります。それはバターベアとLABUBUという最近若い女の子に人気のキャラクターです。皆様はご存じでしたでしょうか?
ではそれにまつわる二つの事件について見てみましょう。
未成年少女にわいせつ写真を送らせた男逮捕
24日、12歳の少女を騙してわいせつな写真や動画を送らせた容疑で、タイ人男(51歳)が逮捕されました。
その手口は、SNS上でバターベアの画像を使って気をひき、少女とオンライン上で繋がり、やりとりをしていくなかで、言葉巧みにわいせつな写真を送らせます。そしてその後も継続して写真や動画を送るように求めました。少女が拒否すると、これまでの写真や動画をばらまくと脅していたそうです。
少女の様子がおかしいことに気づいた両親が事情を聞いて発覚、警察に通報し容疑者は逮捕されました。
男は、長年にわたり同じような手口で未成年の少女に対して犯行を続けており、被害者が少なくとも5人はいるとみられています。
日本のSNS上でもよくある犯罪ですが、タイでも同じことがあるようです。
かわいいと若い女性に大人気!バターベアとは
今回、少女の気をひいた「バターベア」とは何でしょうか?
これは最近人気の有名なデザートチェーン「コーヒー・ビーンズ(Coffee Beans By Dao)」のマスコットです。「コーヒー・ビーンズ」はダオコーヒーというラオス発祥のコーヒー豆会社のグループ企業のカフェで、珈琲とケーキやドーナッツ、パスタなどの提供をしています。バンコク内に複数あり、たとえばプロンポン駅近くの新しいモール「エムスフィア」にも入っています。
ここのマスコットが「バターベア」で、着ぐるみに人が入って踊るパフォーマンスが若い女性達の間で「かわいい」と人気に火がつき、あちこちのイベントでは常に人だかりになる騒ぎです。
いちカフェのキャラクターにも関わらず、なんとタイ国政府観光庁(TAT)が公式のキャンペーンキャラとして採用し、現在観光誘致のプロジェクトの広告塔になっています。
覚醒剤の形にまでなった人気キャラとは
タイ北部のチェンライ県にあるカラオケ店で、25日、強制捜査が行われ未成年の少女によるサービスや麻薬販売などをしていたとして店長の男(51歳)が逮捕されました。未成年者のホステスがいるという情報提供があり捜索が行われたのですが、16歳のウェイトレスが見つかりました。お客に抱きつくなどのサービスをしていたそうです。
また、18歳のウェイトレス3名からは違法薬物の反応も検出されました。
この捜査で店内から、覚醒剤の一種であるエクスタシーという錠剤などが発見されました。
この錠剤は、人気キャラクターの「LABUBU」の形をしていたそうです。
タイでも人気LABUBUとは
LABUBUとはオランダのデザイナー「Kasing Lung(カシン・ロン)」が描いた絵本に出てくるキャラクターです。うさぎなどの姿をした森のモンスターだそうです。
人形やグッズが世界中で流行しており、日本でも日本限定のLABUBUのまねきねこバージョンなるものが販売されています。
https://www.popmart.co.jp/?mode=cate&cbid=2638956&csid=0
タイでも7月1日からタイバージョンのぬいぐるみなどが販売開始しています。
もちろん無断使用ですが、まさか覚醒剤の錠剤にまでなってしまうとは人気ぶりがすごいです。
以上、バターベアとLABUBU、最近のタイの若い女の子の間で人気のキャラクターについてでした。どちらも全く知らなかったのですが、若いタイっ娘は知っている娘が多いかもしれません。もし女の子がバッグなどにキャラクターグッズをつけていたらそれをきっかけに話が弾んだり、バターベアのカフェに行こうよと言うと連れ出しデートに応じてくれるかもしれませんよ。