アユタヤに続き、コラートやホアヒン、シラチャ、パタヤの一部地域でも飲食店でのアルコール飲料の提供が解禁されたというニュース報道がありました。あくまでもレストランや居酒屋などの一般の飲食店での話ですので、バーやカラオケなどの店はまだ、タイ全土で公式には営業が再開されていませんが、年末年始に向けて少しずつ規制緩和が進んでいるようです。
週末の金曜日・土曜日・日曜日は18時から0時までナイトカフェとしての営業をしているエカマイ・カラオケスナック「アイーン」ですが、新人の女の子達が本格営業再開を目指して、カフェスタッフとして接客練習をしています。バンコク出身の娘も多いのですが、聞いたこともないような地方の田舎からやってきたという娘やチーママもいて、まるで全国の代表者が集う甲子園大会みたいだなと感じます。タイの地方の方言なまりも、若干あるらしいのですが、よくわかりません。すました顔をした女の子が実は「オラ、バンコクさ行ぐだ。」というような話し方をしているのかもしれません。タイ語の発音に詳しい方は、聞き比べてみてください。
エカマイのカラオケスナック「アイーン」の近くのエリアにある、一度は行ってみることをおすすめするスポットを紹介する「次、いってみよう!」のコーナーです。今回は、甲子園の高校野球にちなんで、タイのバンコクで天理の名物「天理スタミナラーメン」が食べられる場所についてご紹介します。
ミャンマーにも進出している天理スタミナラーメン
奈良県の天理市といえばすぐに思い浮かぶのが甲子園の常連である天理高校。言わずと知れた野球の名門校です。天理市は天理教の町として有名ですが、この天理市の名物のひとつが「天理スタミナラーメン」なのだそうです。「天スタ」の愛称で知られていて、辛い特製スープは食べると元気になるとの評判の奈良県のご当地ラーメンです。天理高校の野球部の球児たちが食べているかどうかは不明ですが、地元を代表する味なのでなじみはあるのではないでしょうか。
発祥の天理市だけではなく、奈良県、大阪府、兵庫県、滋賀県、三重県などに23店が展開しています。海外にはミャンマーのヤンゴンに2店、ハワイのホノルル店、そしてタイにはバンコク・トンロー店が進出しています。
トンロー店への行き方はスクンビット通りからスクンビット55の通りに入り100mほど進んだ右側です。スクンビット55はホテルニッコーバンコクのあるあたりから右側にカーブしていきますが、そこまではいかない手前です。店の前には赤い提灯がたくさんぶら下がっているのでわかるかと思います。
天理スタミナラーメンのメニュー・ボリュームたっぷりの丼
テーブル席とカウンター席があって、まるで日本の中華屋食堂の雰囲気そのままです。
メニューは日本語しか書いておらず、タイ語は料理名がシールの上から手書きで書いてあるというものなので、完全に日本人客しかターゲットにしていなさそうです。実際、店内のお客さんの間では日本語が飛び交っています。
メインのスタミナターメンはSサイズ150バーツ、Mサイズ190バーツ、Lサイズ240バーツです。カウンターの上に空の丼のサンプルが置いてあるのですが、Sサイズで普通のラーメン丼くらいの大きさです。Lはかなり大きいです。
他は、スタミナチャーシューSサイズ200バーツ、Mサイズ240バーツ、Lサイズ290バーツ、夜鳴きラーメン190バーツ、コクうまトムヤムラーメン240バーツなどがあり、ラーメンには餃子(+80バーツ)、焼きめし(+110バーツ)、丼(+90バーツ)セットもつけられます。
アサヒビール100バーツ、ハイボール120バーツ、梅酒220バーツなどもあり居酒屋としても使えるようです。
VAT7%の他にサービスチャージ10%がかかります。
濃厚スープがしっかりなじむ太麺
スタミナラーメンSサイズと丼セットをオーダー。
豆板醤の効いたピリ辛のスープは、ただ辛いだけではなく濃厚なコクがあります。麺は太めのちぢれ麺なので箸で持ち上げると濃厚スープがしっかりとからんで味わいが深いです。麺のこしもほどよい弾力があるので食べごたえがあります。テーブルの上には、すりおろしニンニクとラー油が用意されているのでスープの濃さを自分で調整できます。
天理スタミナラーメンは調理の際に秘伝のタレと一緒に具材を炒める工程があるそうで、野菜や肉にも味が染みこみ食べごたえがあります。
ミニ丼の方も、甘辛いタレが濃厚で食欲をそそるものでした。
ひとつ残念だったのは、会計の際にラーメンの料金がメニューでみたものより高い気がしたので、タイ人スタッフに「スタミナラーメンのSサイズですよ」と確認したのですが「スタミナチャーシューラーメンだからです」と言われたのでオーダーミスだったのかと思いながら支払いました。あとでふと思い出し、写真を撮っていたメニューを見てみると、出てきたものはやっぱりどうみても普通のスタミナラーメンでした。
混んでいて忙しかったからかもしれませんが、このようなミスがあったので、会計時はしっかり確認をする方がよいでしょう。
その日たまたまだったのかはわかりませんが、店内にいたすべてのお客さんは日本人でした。ピリ辛のスープは辛いタイ料理を食べているタイの人たちと相性がよさそうな気もしますが、どうなのでしょうか。飲みの後の締めに、辛い料理が好きというタイの人や「アイーン娘」を連れて行って感想を聞いてみてはどうでしょうか。
天理スタミナラーメン・バンコク・トンロー店
営業時間:平日17:00~1:00 土日11:00~1:00 ※コロナ規制中のため要確認。