バンコクでPLチャーハン食べられる店！野球名門校の伝統の味をタイで

金・土・日の週末限定でナイトカフェ営業をしている、エカマイのカラオケスナック「アイーン」ですが、本格営業の再開に向けて実習をしている新人のアイーン娘のなかには、バンコクのかなり郊外に住んでいたり、田舎から出てきた娘もいます。みんなこのコロナ不況の中で苦労しているので、アパートに友達と一緒に住んでいる娘もいて、「今晩はマックスバリューで買い物して帰ろう」などと言っていたりします。
まるで寮の生活みたいで楽しそうですね。寮といえば、思い出すのは学生時代の寮です。とくに、運動部に入っていた人だと合宿所や寮生活の経験者もいるのではないでしょうか？寮生活では厳しい門限とか先輩の指導などが思い浮かびますが、有名なのが甲子園の常連校だったPL学園野球部の寮です。TVやYoutubeなどでPL出身の元プロ野球選手が語る寮生活の厳しさのエピソードには、驚かされます。
エカマイ・トンローエリアの便利なスポット・おすすめの店などをご紹介する「次行ってみよう」のコーナーですが、本日はあのPL学園野球部の寮にちなんだ料理が食べられる店「しあわせ食堂　福いち」をご紹介します。

メニューは居酒屋おつまみからおでんまで

「しあわせ食堂　福いち」は、スクンビット通りをずっと進み、BTSプラカノン駅を過ぎ、川を渡ると左側に向かって大きな逆トの字交差点があるので、左折。オンヌット駅の手前です。200ｍほど進むと歯医者が角にある左に入る路地があります。ちょうど大型スーパーマーケットのBigCが終わる向かいにある路地です。
この路地の突き当りに「福いち」とオレンジ色の看板が出ています。

天井が高い開放的な店に入ると、テーブル席がならび、吹き抜けになっている上の階でも飲めるみたいです。
この店は居酒屋として有名ですが、「食堂」と名前がついているだけあってメニューがとても豊富です。
夜飲むときには、すぐ出るメニューとして、おでん（1種類40バーツ~）やおばんざい、巻き寿司、ししゃもや玉子焼き、エイヒレといった居酒屋定番メニューから、チャンジャ、焼き銀杏、たこやき、牛タンそして生レバーまであります。
土日限定でランチタイム営業をしていますが、夜の時間帯でも定食が同じ料金が頼めます。定食にはご飯・味噌汁・漬物が付いてきます。「手作りとんかつ定食」（260バーツ）、「手作り一口ヒレかつ定食」（280バーツ）「ゴーヤチャンプルー定食」（240バーツ）、「ソース焼きそば定食」（220バーツ）、「豚生姜焼き定食」（210バーツ）などです。
丼のメニューも「かつ丼」（230バーツ）などはもちろん、珍しい「牛焼き肉重」（310バーツ）「加古川ビーフカツ飯」（380バーツ）といった料理もあります。丼物には味噌汁かサラダが無料でつきます。そして、ここにお目あての「PL野球部チャーハン」（180バーツ）がありましたので、さっそくオーダーしました。

店内に並ぶ甲子園ユニフォーム

PL学園出身のプロ野球選手が、テレビやYoutubeなどで寮生活の厳しさとともによく語っているのが、「PLチャーハン」や「マルシンハンバーグ玉子まき」といった料理の存在です。野球部の寮に伝わる伝統の味で、1年生が先輩のために作ったのだそうです。この「しあわせ食堂　福いち」のオーナーはPL学園野球部のOBで元阪神の坪井選手と同期だそうです。
店内の壁を見上げると、PL学園、天理高校、尽誠学園などの甲子園の強豪校の野球部ユニフォームが飾られています。壁際にはPLの野球部出身の漫画家なきぼくろ氏が描いた寮生活の漫画「バトルスタディーズ」が並べられています。

KKコンビも食べた！？名物PLチャーハン

お待ちかね、「PL野球部チャーハン」です。TVなどでPL野球部OBの話を聞くと、「PLチャーハン」はマヨネーズをたっぷり入れた独特の風味があるとのことでしたので、ハードな練習に疲れた高校球児たちが食べたくなるような塩気の強い味がするのかなと思っていました。
しかし口にした感想は意外と優しい味だということでした。想像していたようなマヨネーズの酸っぱさや胡椒の刺激があるような味付けではなく、やわらかいご飯と卵がほのかに甘いような口当たりです。これならもたれたり、喉が渇いたりしないなと感じました。サラダも小鉢が出てくるのだろう、と思っていたら写真のようにボリュームもたっぷりで、これで180バーツというのはかなり安いと思います。
かのKKコンビをはじめとしたPL学園出身の名選手たちが青春時代に食べた料理、と思うと貴重な味わいです。いま、タイのバンコクの郊外にいることを忘れそうです。
高校野球・プロ野球ファンならおさえておきたい店ですが、他のメニューも関西風の味付けのおでんをはじめ、とても人気があるらしいので今度はゆっくり飲みに行きたいです。