エカマイのホルモン焼・カラオケスナック「アイーン」です。第Ⅰ部18時~21時はホルモン焼き店として、第Ⅱ部21時以降は通常のスナックとして営業しています。
先日、エカマイ・プラカノンエリアで洪水が発生したように、雨が多いこの時期は、道が冠水していることも多くて帰宅や飲み歩くときに大変です。
その洪水を逆に利用して話題となっているタイ式焼き肉店があるそうです。
バンコクの北西部、住所としてはノンタブリー県になる場所のチャオプラヤー川沿いにあるのが「バーンタナムノン」というレストランです。タイ式ホルモン焼き肉のムーガタなどを出している店なのですが、このように、チャオプラヤー川のすれすれのところがオープンテラスになっていてそこで食事をすることができます。
チャオプラヤー川に沈む夕日や夜景を見ながらホルモン焼き肉を楽しめるということで人気なのですが、雨季になると困ったことが起こります。
雨季の大雨で川の水が増えて水位が上がるため、近くを船が通るたびに波がレストランに流れてくるのです。
食事をしていると、「船が来るぞー」と誰かが叫びます。
するとお客さんもスタッフも、あわてて立ち上がります。すると船が通って起きた波が押し寄せてきて、座っていた椅子をこのように飲み込むのです。ざぶーっと川の水があたりを水浸しにして、ゆっくり波がひいていくと、お客さんは再び席について、肉を焼くのを再開するという、困った中断時間があるのです。
しかし、最近は大雨が続き、チャオプラヤー川の水位がとてもあがっています。
このため、船が通らなくても店のフロア部分にまで水があがってきてしまい、ついには、すべての席が常に水で覆われるようになりました。
たくましいというか、この状態でも店は営業を続け、お客さんも、水の上で食事をするようになりました。
こうなると「まるで川の中で焼き肉をしているようだ」「涼しくていいね!」などと評判を呼び、おもしろい“水中ムーガタ店”として人気になっているのだそうです。たしかに、このインパクトは他では味わえないですね。
困難なことを逆におもしろがる、というタイの人たちの精神は見習いたいものです。
バンコクの郊外で完全ローカルの店ですが、それを逆手にとって「普段はアイーンでホルモン焼きを食べているけど、ローカルなムーガタも体験してみたい」といってタイの女の子を連れ出して、ぬれぬれ焼き肉デートというのもいいのではないでしょうか。
Chaopraya antique Cafe「バーンタナムノン」
【営業時間】11~15時・16~21時