
ソンクラーン(タイ正月)休暇、いかがお過ごしでしょうか?エカマイのカラオケスナック「アイーン」です。
今年2022年のソンクラーンは、水かけは禁止ですがイベントなどは行われるとのことでタイの人たちは、お正月気分を味わっているようです。田舎で家族と過ごすという人も多いようで、帰省・Uターンラッシュもすごいようです。
タイでは年末年始と、2月の春節、そして4月のソンクラーンと、年に3度正月がありますが、どの正月も交通事故が増えるというので気をつけたいところです。
理由は、酒を呑んで運転する人が増えるからで、年末年始の場合、死亡事故は百名を越すそうです。
今年のソンクラーンは最大で4月11日から17日までの長期間休暇となる会社もあり、飲酒運転が増える可能性が高いので注意が呼びかけられています。タイの警察と司法当局は、このソンクラーン休暇中に、飲酒運転で捕まり有罪判決を受けた場合、執行猶予なしで刑務所に送られる可能性が高くなると警告しています。法律の厳しさがさじ加減で変わるというのは法治国家としては、どうだかな、という点はありますが、それはさておいてタイ当局が飲酒運転の対策を真剣に取り組もうとしていることはよいことです。
駐在期間中に、道を歩いていてバイクや車に突っ込まれたらシャレになりません。
警察による検問も増えるようなので、運転される方もご注意下さい。
ちょっと怖い話があります。
タイ赤十字社は、このソンクラーン休暇期間中に献血を呼びかけています。
これは現在、血液の備蓄が不足しているからということなのだそうですが、要するに、このソンクラーン期間中に酔っぱらい運転のせいで輸血が必要な重傷者が急増するから、ということなのです。それほど血が流れる期間ということだと思うと、ぞっとします。
酒を呑んだら車には乗らない、という習慣がタイにも根付いてもらいたいものです。
その名も「酔っぱらい」というタイ料理
タイの人は酒が好きな人が多いですが、タイには「酔っぱらい」という名前の料理まであります。
ผัดขี้เมา(パッキーマオ)といいます。パッキーは炒める、マオは酔っぱらいという意味ですから、直訳すると「酔っぱらい炒め」とでもいうのでしょうか。
ビーフンの麺に豚肉やえびと野菜をいためてオイスターソースと大量の唐辛子で炒めた料理です。
辛いので、酔っぱらいが食べたら辛さのあまり酔いも吹き飛ぶから、という理由だそうです。けっこうアバウトな料理らしく麺は、ビーフンを使うだけでなく、ママー(タイのインスタントラーメンの麺)を使ったり、焼きそば麺やパスタ麺を使ってもよいそうです。
食べてみるとオイスターソースのコクが効いている濃厚な味なので、辛さを抑え気味にしてもらえば、お酒のあてとしてつまめる料理かもしれません。パッキーマオを辛さを控えめにしてオーダーした時に、どこかで食べたことがあるような味だなと思いました。
タイのレストランでパスタを注文すると、イタリアンというよりタイ風の味になっているスパゲティが出てくることがありますが、その味を思い出すのです。たぶんタイのイタリアンのシェフはパッキーマオのイメージでパスタを作っているのです。腕が悪いというより、これがタイ人受けする味だからなのでしょう。
我々が、昔ながらの喫茶店で出てくるようなトマトケチャップで甘くてベトベトのナポリタンを懐かしい味、と思うのと同じようなことですね。
パッキーマオは、タイの料理を出す普通の食堂やビアガーデンならたいていのところであると思います。お酒が好きなタイの娘とローカル料理で飲みなおしに行くなら、コームーヤーン(豚の喉肉の炙り焼き)とパッキーマオは、お酒のつまみにおすすめだと思います。タイッ娘に「いいチョイスするねー」と思われるかもしれませんよ。