エカマイにあるホルモン焼・カラオケスナック「アイーン」です。新人が数名入店しているため、19時から0時まで通常のスナック営業を開始しました。(月曜定休)
19時・20時台は新人の女の子たちと優先的に話せるチャンスですので、おすすめです。
日本語が得意ないろいろな女の子たちと晩酌やトークをお楽しみ下さい。19時~21時の時間帯はホルモン焼きも提供しておりますので、お申し付けください。
例年タイの10月は雨季の最後の月なのですが雨の量が一番増える時期です。
夜遊びで飲み歩く時にも雨には困ったものです。雨や川で濡れ濡れのタイっ娘たちを鑑賞しながら、タイの雨と川についてみてみましょう。
チャオプラヤは800㎞の超大河
バンコクの雨といえば洪水が心配です。
チャオプラヤ川の下流地域は標高が低いです。アユタヤ市周辺で 7 m、バンコク都周辺は 5 m という低地です。これは平均値なのでバンコクは海抜1-2mのエリアも少なくないです。日本でも海抜0m地帯というのは大都市にもあり、東京の汐留で4m、大阪の難波駅周辺で3.1mと決して高くはないのですが、熱帯のスコールがあり巨大河川チャオプラヤが至近距離にあるバンコクは洪水の確率が高いです。
チャオプラヤ川はタイの北部、ラオスとの国境地帯にあるナーン県の山岳地帯を源流とするナーン川と、チェンマイ県に源流があるピン川などが合流してできている河川です。チャオプラヤ川となる合流地点からの長さは372㎞ですので日本の信濃川(367㎞)と同程度ですが、実際の源流からの距離は800㎞ほどになります。これは東京から広島くらいの距離ですので、規模がお判りいただけると思います。
チャオプラヤ川の流域面積は約 16 万㎢もあります。チャオプラヤ川一本で日本の総面積の44%分あることになるという超大河です。
当然、流れる水の量は膨大なものです。
洪水を防ぐ逆転の発想とは
チャオプラヤ川の上流にはいくつかダムがあり、すべての貯水量を合計すると琵琶湖に匹敵するそうです。しかしそれでも雨季のスコールによる莫大な水量を完全にコントロールするのは不可能です。
このためタイでは逆転の発想の治水対策が行われています。
バンコクの上流部ではバンコク中心部や工業団地を避けたチャオプラヤ川右岸側を中心に、わざと洪水が起こるように堤防を低めに設定しているのです。これによって、下流部のバンコクや工業団地に水がいかないように調整しています。それでも2011年のタイ大洪水のように工業団地に浸水した出来事もありましたが、そのくらい制御不能の巨大河川なので、洪水を完全に防ぐというより、パワーを分散させるという考え方になっているのです。
もちろん、それで家屋や国民への被害が最低限になるようには考えられています。日本の急斜面からくる土石流とは違い、チャオプラヤ川の流れは緩いので、仮に洪水になっても人や建物が流される可能性が比較的低いということがその根拠です。
タイでは「膝下程度の浸水であれば実生活に影響は少ない」という見解なのだそうです。また氾濫面積を拡大することで灼熱の日光に当てて蒸発させるというねらいもあるのだそうです。
(東京大学生産技術研究所の現地調査レポートより)
メナム川?メコン川?どっち?
この暴れ川のチャオプラヤ川は、昔は海外ではメナム川と呼ばれていました。世代によりますが、学生時代の地理の時間に「メナム川」と習ったことがある方もおられるのではないでしょうか?
でもこれは、外国人に「あれは何という名前?」と聞かれたタイ人がタイ語で「メーナーム」と答えたことが原因です。
メーナームとはタイ語で
แม่น้ำ【mɛ̂ɛ náam】 メーナーム
といって、川という意味です。แม่(メー・母親)+น้ำ(ナーム・水)という構造の単語です。
水がたくさんあり大地を潤し作物を育てる川は、“母なる水”ということなのです。
タイ人が「あれは川だよ」と答えたのを外国人が川の名前だと勘違いしたわけです。タイの中央部では南北に貫くチャオプラヤ川とその支流しか川がないため昔のタイの地図にはただ単に「川」(メーナーム)と書かれていたことも原因です。
だから現在ではチャオプラヤ川という本来の名前が国際的にも広がっています。
ちなみにメコン川というのはタイとラオスの国境を流れてカンボジアを通り最終的にはベトナムで海に注ぐ国際大河で、メナム川(チャオプラヤ川)とは別物です。
以上が、雨と洪水、そしてチャオプラヤ川との関係についてのお話でした。
自然現象や気候は、民族性に大きな影響を与えるといわれています。タイの人々の歴史的なチャオプラヤ川への思い、自然の強いパワーには抗えないものだという姿勢、また、少しの洪水があっても大洪水を防げれば、それはそれで問題なしという考え方、このあたりはタイ人気質を知るうえでも参考になる部分だと思います。