皆様は会社やご友人などとの新年会にはもう行かれましたか?
タイにも新年会があるのですが、日本とは少し様子が異なっているのです。タイの新年の宴会についてみてみましょう。
タイ語で新年会は
งานเลี้ยงปีใหม่【ŋaan líaŋ pii mài】ンガーン・リアン・ピーマイ
といいます。
งานเลี้ยง【ŋaan líaŋ】宴会をする+ปี 【pii】年+ ใหม่【mài】新しい
という構造の言葉です。
日本では会社の新年会といえば、店へ行って飲み会・食事会をして、二次会は、ばらけてカラオケ(歌うカラオケ)という流れが一般的ですね。
でも、タイローカルの会社や、日系企業でもタイ人スタッフが仕切る場合は、イベント色が強いスタイルの新年会がよくあります。会社の中や、場合によってはイベントスペースを借りて、パーティーなどをするのです。これはコスプレです。社員が様々なコスプレをしてきて、おもしろい格好をした人を投票で選んで優勝者には賞品がでます。
男性社員による女装などもあります。
ビンゴやくじびきで景品が当たるというゲームもよくあるイベントです。
出し物もあります。これは社員による歌合戦です。衣装にも凝って気合が入っています。
今年のあるタイの会社の新年会で話題になったのがこれです。
仮装コンテストみたいな出し物が行われたのですが、この女性社員が選んだのは「マッサージパーラー」。マッサージパーラー(タイのソープランド)の、たくさんエロマッサージ嬢が座っているひな壇を工作で作り、中央に座っている女性を自分が演じます。この中央のマッサージ嬢の体は人形になっていますが、上半身は本人です。ひな壇に隠れた部分に自分の足があってこのひな壇ごと動くという仕掛けです。
会社の宴会で風俗嬢を演じる、この自由さはすごいですね。
ここ最近の日本は、コンプライアンス、特にセクシャル関連は猛烈に厳しくなっていますので考えられないことです。
今の日本の会社では、若手の間で「飲み会は苦痛」などという意見も多いようで、本当かどうかわかりませんが、ある会社で上司が部下の慰労のため飲み会を提案したところ「残業扱いになるんですか」と真顔で聞いてきた新人がいたとか。
これは1980年代のタケダの薬の有名なCMで、“会社の花見の宴会に行く前に胃腸薬を”という宣伝です。
昔の日本は余裕があったんだなという印象を持ちましたが、これをみた若い人と思われるコメントに「こんな昭和の宴会はストレス」などという人もいて、そういう見方をするんだ!とびっくりしました。
たしかに、あまり一緒に飲みたくない上司もいる場合があるのはわかりますが、タイの新年会をみていると、タイの人が職場で交流やイベントにも全力投球する姿勢は、我々日本の企業人が忘れてしまったことのような気がして、どこか懐かしくて、うらやましい気がするのですが、どうでしょうか。
タイの人は、会社ではこのような社内イベントがあるものだという認識なので、もし皆様の職場でイベントがあまりないようであれば、こういうことを企画すると喜ばれるかもしれません。
今晩は、元気な日本の宴会スタイルをタイっ娘に見せてみてはいかがでしょうか。