エカマイにあるホルモン焼・カラオケスナック「アイーン」です。第Ⅰ部18時～21時はホルモン焼き店として、第Ⅱ部21時以降は通常のスナックとして営業しています。
先日、バンコクの街角にある看板が注目されるできごとがありました。
ホイクワンの交差点の雑居ビルに掲げられた看板です、中国系の会社の看板です。いったい、何の看板かわかりますか？
下の方にパスポートの写真が並んでいます。
これは、各国のパスポートを手に入れることができますよという不法入国を手がける業者のものだったのです。
左からインドネシア3万元（約64万円）、バヌアツ7万元（約150万円）、カンボジア10万元（約215万円）、トルコ15万元（約323万円）です。パスポートが偽造なのか本物かはわかりませんが、国籍は審査の時間をかけないと簡単にとれる物ではないですから不法入国の可能性は高いです。
すべて中国語で書かれていた看板なのでタイの役所やビルの大家、通行人は誰も気づかず、そのまましばらく掲げられていたのですが、気づいた人がいて、翻訳してみるととんでもない看板だったことが発覚したのです。現在は撤去されています。
タイでは、公序良俗に反する看板は規制されているので、たとえばビキニなど激しい露出のモデルを使った広告看板は出すことができません。
これはその厳しさを逆手にとった広告です。服から肩を出しかけた美人が何かを持っていて、タイ語で「あなたのことを愛してる🧡」だけ書かれています。手に持った物は🧡マークで隠されています。隠されている商品はコンドームとか、精力剤などでしょうか？
と思いきや、この看板が気になった人が調べてみると、ただの石けんのコマーシャルなのです。なかなかうまいですね。
これはサトーンの40階建ての巨大廃墟として有名な「幽霊ビル」です。
建設途中の1997年にアジア通貨危機が起きて施工主が倒産、壊す資金もないので30年近く放置されている廃墟ですが、破産管財人が管理費を回収するアイデアとして、現在は広告塔として使われています。
タイ語では看板をป้าย 【pâay】パアアイ、といいます。
タイには看板税というものがあって広告だけでなく、店舗や企業のビルに掲げられている店名や社名の看板だけでも税金が毎年発生します。
おもしろいのは、看板に書かれている文字の種類によって税額が変わる点で、①タイ語だけの看板→②タイ語と外国語の看板→③外国語だけの看板、の順番に高くなるのです。
だから、英語の社名の看板とか、セブンイレブンの看板などでもよく見ると小さくタイ語でも文字が隅に書かれていて、②の看板の税額になるようにされているのです。
タイらしく、へんてこな看板もあります。
MBKに出店する地場の日本食レストランの看板です。
完全にタイローカルの会社ですが、日本語を看板に書くと本場感がでるということで日本語表記していますが、キャッチコピーが「しゃぶしゃぶの寿司」です。
いったいどんな料理が出てくるのか不安になってしまいます。
こちらは、今は潰れてしまったのですが、タニヤ通りの近くのシーロムエリアにあったエロマッサージ店の看板です。「玉のばしマッサージ」とはいったい何なのでしょうか！？未知なる快感を味わってみたかったです。
近年はタイでも巨大モニターやデジタルサイネージなど新しいタイプの看板広告も増えてきており進歩が著しいです。でも、問題も起きています。
トンローエリアで、建物のLED看板が夜に激しい光を放ち、その周辺の住宅は夜でも窓から光が差し込み、昼みたいな明るさになり住民は睡眠障害を起こしていました。
しかしタイは消費者保護の法律がまだまだ整備されていないため、看板業者は少し光の強さを抑えるくらいしか協力しなかったのです。
弁護士が動くなど法的措置をして数ヶ月後やっと、看板が撤去されました。看板広告も急速に発展しているため課題も発生しているのです。
いかがでしたか。
さいごにかつての偉大な看板をみてみましょう。
これは1970年のバンコク・サイアムのパトゥムアン交差点です。MBKの前の交差点のことです。
写真の左側にある緑地は現在、サイアムパラゴンがあるところで、中央の道路の上には今はBTSスクンビット線が走っている場所です。
そんな一等地にそびえ立っていたのがSONYと日立の巨大看板だったのです。
我々世代も、先輩に負けず、バンコクで存在感を放っていきたいと感じました。
でもかつてのSONYや日立の力はなかなか出せないので、とりあえずは、夜回りパトロールして、各スナックやバーの看板娘を落とすことから始めてみようと思います。
