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バンコクが舞台の「ウルトラマン訴訟」とは?タイビジネスの注意点は

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バンコクが舞台の「ウルトラマン訴訟」とは?タイビジネスの注意点は

バンコク・エカマイのカラオケスナック「アイーン」です。6月1日から新型コロナウィルスの感染防止対策で営業停止状態だった夜の娯楽店が営業再開を認められ、カラオケクラブやゴーゴーバー、スナックなどが本格的に営業再開。マッサージパーラーも2年ぶりにオープンしました。
タイを訪れる観光客や出張者も多くなってきているようです。
タイで商売を始める人や、タイへ新たに赴任する駐在員も多くなるでしょうが、海外であるタイでのビジネスでは、気をつけなければならないことがいろいろあります。タイで気をつけるべきことをウルトラマンの映画で学ぶことができるので、今回はそのお話です。

タイを舞台にしたウルトラマンがあった!

タイを舞台にしたウルトラマンの映画があるのをご存知ですか?1974年に日タイ合作で作られた「ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団」でタイの神様も出てくる映画なのです。

<ストーリー>
コチャンという10歳の少年が仏像を盗賊に奪われ殺されます。ウルトラの母のパワーで少年は巨大な猿の神ハヌマーンとして復活、盗賊を倒し仏像を取り戻します。
タイでは日照りで民衆が苦しんでいました。博士が人工降雨ロケットで雨を降らせようとしますが、ゴモラという怪獣軍団が基地を破壊。科学ではなく仏の大切さを知った博士はハヌマーンに助けを求めます。ハヌマーンは怪獣と戦うが苦戦。ウルトラ6兄弟の助けで怪獣軍団を倒します。そしてハヌマーンは太陽の神と話をつけ、日照りを解消してタイを救うのでした。

仏さまを大事にするところが、タイらしい映画です。

ウルトラマンの権利がタイの会社へ!?

その後タイとウルトラマンシリーズの関係は、数奇な運命をたどることになります。

この映画は、東宝で円谷英二の元で特撮を学んだソムポート氏というタイ人監督の作ったチャイヨープロダクションと日本の合作で制作されました。
ところが90年代に当時の円谷プロ社長が亡くなった後、チャイヨープロは、以前、資金繰りに困った社長に援助した金の返済の代わりに海外でのウルトラマンシリーズやグッズの権利を譲渡されていたと主張します。
円谷プロは、社長が独断で動くことが多かったため、当初は「そういうこともあったかも」とみていましたが、のちに譲渡契約書は無効と反論します。こうして、タイ、アメリカや中国など数か国を舞台に裁判で争うことになりました。チャイヨープロは権利をさらに日本のユーエム社という会社に譲渡してそこが裁判に加わったこと、国によって異なる判決がでたこともあり、複雑な話になっていきました。
詳しくは「ウルトラマン訴訟」で調べてみて下さい。
日本の最高裁判所は「譲渡契約書」は有効という判決を下し、チャイヨープロ側が勝訴。逆にチャイヨープロ側は、円谷プロに対して損害賠償請求を行います。

意外な事実発覚で裁判逆転へ

その後、チャイヨープロが1998年の時点で日本のバンダイに、タイ以外での権利を1億円で売却していたことが発覚
つまり、「譲渡契約書」が有効か無効かを抜きにしても、現時点のチャイヨープロは権利を持っていないことになるわけです。これで、損害賠償請求裁判では円谷プロ側の逆転勝訴となりました。タイでは2003年に最高裁判所が、ウルトラマンの日本国外での権利はチャイヨープロが持つという判断を下しました。円谷プロは「譲渡契約書」は偽造だという新主張で再提訴。2008年にタイ最高裁は偽造と認定、逆転で円谷プロが権利を有するという判決。2020年に上告棄却、タイでの裁判は円谷プロ側の逆転勝訴で終結しました。

タイでよくあるリスクの参考に

「ウルトラマン訴訟」には、海外・タイのビジネスでの色々なリスク教訓がつまっています。

引継ぎの隙に付け込む・・・

「亡くなった社長とこんな約束をしていた」という大きい話でなくても、「駐在の前任者は、いつもこうしてくれていた。」とか、「前の担当は理解していた、暗黙の現地ルールだから従ってほしい。」「これはタイの文化だから。」とタイ現地の人に言われたら、大きな話でなければ日本側に確認をとらないで鵜のみにすることはありがちです。

ブラックボックス問題・・・
「ウルトラマン訴訟」ではワンマン社長による情報の“ブラックボックス”が多かったため譲渡の真偽が不明確になったわけですが、タイのビジネス現場でよくあるのは、特定の人が情報や人脈を握ってしまう問題です。
たとえば、いつも同じタイ人スタッフに仕事を頼んでいたらその人が急に辞め業務がわかる人が社内にいなくなったとか、日本語通訳者が情報を握りすぎて裏で仕切り始めたとか、取引先や業者と癒着して中間マージンをとっていたなどです。

書類などの偽造・・・
契約書の偽造に類することで、たとえば、各種免許や営業許可書のようなもの、タイ語で書かれているものは、我々では判断つきにくいものです。

アイデアの盗用や真似・・・
ビジネスでのアイデアや技術が流出したり模倣されることを、日本以上に警戒しないといけません。

二重契約・・・
「ウルトラマン訴訟」では、チャイヨープロはユーエム社に権利を譲る前に、すでにバンダイに権利を売却していました。
タイでは、本当は自分が所有していなかったり問題がある不動産や店舗営業権などを売りつける詐欺や、又貸し行為、ダブルブッキングをする人が少なくないです。
また、あやふやな権利は、状況が悪くなる前にさっさと第三者に売却してロンダリングする、という姿勢もここから読み取れると思います。

以上、「ウルトラマン訴訟」のお話でした。海外での約束事は慎重にしないといけません。
可愛いタイッ娘との口約束も、ご用心!

 

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