ニセ女子大生の盗賊
9月20日、タイ北部にあるウッタラディット県で、18歳の盗賊が逮捕されました。
18日にカフェで金庫から現金4,000バーツが盗まれる事件があり、カフェのオーナーが警察に被害届を出していました。監視カメラ映像に、長い髪の女子大生風の人物が金庫からお金を奪う様子が残っていたため、警察当局は複数の似た事件があったため“同じ手口の犯人”によるものとして、捜査が続けられ、検挙となりました。これが監視カメラ映像ですが、この犯人は実際は男性で、長い髪のかつらをかぶって犯行に及んでいました。他には、チェンマイ大学の男子学生寮でノートパソコンや携帯電話を盗んだり、他のカフェでも300バーツを盗んだことが判明しています。
警察は女子学生用の制服やカツラなどを押収して詳しい動機を取り調べています。
この人物が、女子大生に化けていたのは、相手を油断させるためか、それとも個人的な性癖によるものなのかは不明ですが、タイではなぜか、女装した盗賊の事件が時々起こります。
その女?盗賊たちをみてみましょう。
セクシーバスタオル盗賊
今年の初め、1 月の事件ですが、 バンコクの中華街ヤワラートにあるゴールドショップが強盗に襲われて金のネックレス8本が奪われる事件が起きました。
しかし、日本の闇バイト連中が貴金属店を襲うのとは違い、この強盗はたった一人の女でした。店員にナイフを突きつけ、ネックレスを奪うとバイクで逃走したのです。
警察が捜査をしたところ、犯人はタイ南部のハジャイという町の住宅にいることが判明、警察隊が突入したところ、風呂上がりなのかバスタオル姿1枚という姿で逮捕されました。この人物は20歳のニューハーフで、以前ある人物にお金をだまし取られたため、脅して取り戻すために銃が必要であり、その購入資金のため犯行に及んだのだと供述しました。
この人物の場合は、心が女性なので女性の格好をしていただけではありますが、逮捕されたときのセクシーさが話題になりました。
当時のニュースでは、この犯人が警察に伴われてヤワラートの金店に謝罪に行ったとき、悔い改めて泣いており、「このときだけは、ほんの少しだけ女性のように見えました」など書かれており、ちょっと毒舌な報道ぶりでした。
怪盗「赤ブラジャー」の正体
過去にはこんな盗賊もいました。
2022年12月、チェンマイの建設資材店に侵入したとして36歳の女が逮捕されました。
事件は、12月11日のことで、建設資材店に、赤いブラジャーとミニスカート姿の女が侵入しました。
監視カメラに残った映像を見て、建設資材店の店主は、その女の様子から「この犯人はかつらとブラジャーを身に着けた男である」と考えて、警察やメディアに被害を発表しました。
「赤ブラジャーの女(オカマ)を追え!」と話題になり、警察の捜査により映像の人物が特定されて、逮捕となりました。
しかし、実際に逮捕されたのは、店主が考えていたような「女装の男」でなく、本物の女でした。過去にも盗み3件と薬物使用3件の罪で逮捕歴がありました。なぜ犯行時に上着を脱いでブラジャー1枚の姿だったのかは不明です。。警察は証拠としてカメラの映像に映っていた赤ブラジャーと花柄スカートを押収しています。
警察で写された逮捕された「赤ブラジャーの女」は、このように、普通の女性に見えますが、なぜ店主は「女装した男」と決めつけたのでしょうか。男性疑惑については「冤罪」でした。 しかし、肩紐からわかるようにこの日も赤ブラジャーだったようで、赤ブラジャーがお気に入りのようです。
以上、タイの不思議な女盗賊たちの事件でした。「女盗賊」というと、漫画の「キャッツ・アイ」みたいな格好いい女泥棒を思いうかべますが、タイの場合は、女装やオカマあり、とさすがアメージング・タイです。