皆様は、ご自分のことを器用と感じますか?それとも不器用な方でしょうか?
万事おおざっぱなイメージのあるタイ人ですが、一部の職人さんは異常な器用さを発揮することがあります。また、普段はちゃらんぽらんでも女性へのマメさは世界有数ともいわれるタイ人男性も、女性扱いという面では超器用かもしれません。
そんなタイの器用な人たちの技をみてみましょう。
見事な看板職人
こちらは、道路工事現場に掲げられる予定の看板です。公共事業ということで、工事の目的や計画を記載してあるものです。
道路標識などもそうですが、コンピューターでレタリングデザインしたり、あらかじめ字の形をくりぬいた版を看板にあてがって上から塗料をふきつけるという製作方法が一般的だと思います。
しかし、この看板を製作したタイ南部・ソンクラーの看板屋さんが公開した製作過程がこちらの写真です。
なんと手書きです。看板屋のお姉さんが、器用に美しい文字を書いていきます。
百歩譲って手書きだったとしても、下書きがあるとか、曲がらないように定規をあてるくらいはするものですが、みたところ完全にフリーハンドの一発勝負で原稿を見ながら書いていっています。おそるべき器用さです。
なんでもペンキで描いて表現してしまう
タイ語で器用とは
มือดี【mʉʉ dii】ムウウディー
といいます。“器用な”のほかに“熟練”という意味もあり、なんと「腕の立つ泥棒」のこともムウウディーというそうです。
“器用なルパン三世(泥棒)は大人のムーディーな男”という語呂合わせでいかがでしょうか。
熟練という意味からも、職人技を見かけたときに表現する言葉です。
お次もタイならではの職人技です。
普通の安っぽいペンキで塗られた板があります。
ペンキ職人が刷毛で茶色のペンキを器用に塗っていき、
側面に木目のように塗料を重ねていって、まるで美しい天然の板のような雰囲気を出すことに成功です。
木目を人工的にペンキで描くという発想自体が日本人からすると驚きですが、それにしても器用なものです。
こういった“人工木目”はタイではよくあって、ローカルな食堂や飲み屋などに行くと、ウッディーな雰囲気の店の壁がよくみるとペンキで描かれていたりするのでおもしろいです。
まるで昔の日本の銭湯の壁面に富士山の絵を描く職人みたいです。
タイの若きプレイボーイの技
逆にタイ語で不器用とは
ซุ่มซ่าม 【sûm sâam】スムサア⤴アム
といいます。
不器用のほかに「おっちょこちょい」という意味もあります。手先だけでなく性格的にも不器用であるということを示す言葉です。
さいごに、まさに“スムサア⤴アム”な自分としては、すごいと感じるタイ男性のテクニックについてみてみましょう。
あるタイの幼稚園の下校時間のひとときです。幼稚園のエントランスで園児たちが座って、それぞれの親がお迎えに来るのを待っている状況です。奥の男の子の母親が迎えに来て、気づいた男の子が立ち上がります。この様子をお母さんは携帯電話でそっと撮影します。
男の子は他の園児をかき分けながら、一人の女の子に近づきます。
男の子が近づいてきたのに気が付く女の子。
すると男の子は女の子の頭をなでて「また明日ね、気をつけて帰れよ」とごあいさつです。
でも次の瞬間男の子は、普通の幼稚園児に戻って、母親の方に向き直り、ただいまーと抱き着いてきました。
いやーこの若さで見事なプレイボーイぶりです。この女の子のうっとりした表情でわかるように、効果抜群のようです。かわいいですね。
以上、意外と器用なタイの職人技についてでした。
今晩は、一緒に飲むタイっ娘を器用に盛り上げて、うっとりさせてみてはいかがでしょうか。