エカマイにあるホルモン焼・カラオケスナック「アイーン」です。第Ⅰ部18時～21時はホルモン焼き店として、第Ⅱ部21時以降は通常のスナックとして営業しています。
先日、チェンマイ在住のタイ人男性が、便器から出てきたヘビに金玉を噛まれた事件を紹介しFacebookで話題になりました。タイではトイレからヘビが出てきて金玉をパクッとされたり、お尻を噛まれる女の子が悲鳴をあげるという事件がよくあります。これはなぜなのでしょうか？
タイの水回り事情についてのお話です。
タイのトイレからヘビが出る理由
こんな話を聞いたことがありませんか？
アメリカでは、ペットの子ワニをトイレに流す人がいて、下水道の中で排泄物を食べて成長するので、アメリカの地下には巨大なワニがたくさん生息している・・・
これは都市伝説です。でも実際にアメリカの下水道には小さいワニがいることはあるそうです。川から間違えて逆流してきたり、ペットが流されてくることが原因です。
しかし、ワニは変温動物なので常に26℃から28℃くらいである環境が適温です。日本やアメリカの下水道の水温は、夏は25℃前後、冬は10℃前後になります。だから下水道の中では長く生きられません。弱って死んでしまうか、その場を脱出します。
ヘビも爬虫類で変温動物なのですが、タイの場合は熱帯なので一年中ほぼ下水道の中は暖かさがキープされています。このため蛇が巣を作ったりして比較的生息しやすいです。
以前、タイの地方で雨季の時、貯水池の容量が一杯になり、水を下水道に放水したところ、下水道の中にいた１００匹ものヘビが押し出されて地上に出てきて騒ぎになったできごともありました。
もしトイレからヘビが出てきたら
タイでは街や民家に大きなヘビが現れると、役場や消防局に連絡して蛇ハンターを呼びます。
日本では119番に電話すると「火事ですか？救急ですか？」と聞かれますが、タイでは「火事ですか？ヘビですか？」ということなのでしょうか。南国らしいですね。
タイ人は、ヘビ対策のためトイレで用を足すとき、便器の水を一旦流してから使う人がよくいます。
それでも上ってくるヘビはいます。
これは、便器の内部に潜んでいたケースです。ヘビは狭いところに入る習性があるのでこういうこともあります。
これがニシキヘビです。黒褐色の斑点が特徴です。タイのトイレでよく出てくるヘビです。3ｍなど巨大な個体もいて怖いですし鋭い牙で噛むので大けがをしますが、幸い毒はありません。
しかし毒があるヘビもいるので注意が必要です。
万一蛇に噛まれたら、きれいな水と石鹸で、傷口をきれいに流します。そして患部に包帯や清潔な布を広く強く巻きつけます。リンパ腺の流れを弱くして体に毒が回るのを遅れさせるためです。そして病院へ行きます。毒の有無や血清の種類を調べるため、可能な限り現れたヘビの写真を撮っておきましょう。
タイの排水口はどうして虫が出てくる？
タイでは、トカゲやネズミ、ゴキブリ、ムカデなども排水管から上がってきます。トイレだけでなく、洗面台やシャワールームの排水管からもくることが多いです。
これはなぜでしょうか。
日本だと、排水管はこのようなS字パイプが多いです。水が途中でたまるので、そこで下水からの臭気や虫が上がってくるのをカットできます。
ところが、皆様も部屋の流しや洗面台の下を見て頂きたいのですが、タイで多いのはこのＬ字形の排水管です。
真下の膨らんだ部分に重い物が沈むようになっているので、ゴミが落ちてきたときに、ここで受けられるようになっています。この部分はねじるととれるので、受け皿からゴミを出すことで詰まりを防止できます。
デメリットは、下水道とは直結しているため、虫が上がってきやすい点です。しかも受け皿内に蓄積した水垢や髪の毛の匂いで虫を呼び寄せてしまっているのです。
トイレで、へびにお尻をおさわりされたら恐怖です。用を足す際や洗面所で手を洗う際は、様子をよくみてからトライしましょう。
