タイ東北部ノーンブアランプー県の児童施設で銃乱射事件が起きるなど、物騒です。
夜遊び繁華街の方では、取り締まり強化月間なのか、違法カラオケ店の取り締まりが行われているようです。
ローカル違法カラオケ店の様子と、児童売春事件の内情について調べてみました。
田舎食堂のようなローカル違法カラオケ店
報道では、10月5日、観光警察、入国管理所、労働省の関係者によるチームでの大規模捜査が、バンコクのサイマイ地区のプームシンソイ41にある違法カラオケ店に対して行われました。
そして「プアンバーン」、「トンクーン」、「LOVE LOVE」、「ターダー」、「ウィエンマー」、「ガオチャン」という6店舗の立ち入り調査の結果、ホステスである女性たちや店主が逮捕されました。女性たちはベトナム、カンボジア、ラオスの国籍の計13人で、全員労働許可証はなく、パスポートの有効期限が切れているという滞在自体が違法という人物もいました。
サイマイ地区というのは日本人にはあまりなじみがないですが、ドンムアン空港の東側のエリアで、ここよりさらに北へ行くとランシット県となるというバンコクの北のはずれです。
地図で探してみると、これが摘発された「LOVE LOVE」の場所です。
外国人ホステスをそろえたタイ人客向けのローカルな飲み屋ということですが、このように外観は一見ただの田舎の食堂みたいですね。偽装して完全アングラな店をしていたということなのでしょうか。
この店構えで外国人女性を使っていたということは、かなり料金が安い店だったのでしょう。ローカル向けの飲み屋や風俗店は、そもそも許可があいまいで適当な店も多いので、遊びに行くのはリスクがありそうです。
パタヤの無許可バー、児童買春斡旋で摘発
パタヤでも違法店の摘発です。
10月6日、パタヤのソイ・ブアカーオにある無許可運営のバーでは、外国人客に14歳~15歳の少女の買春を斡旋していたそうです。
経営者のタイ人女(43歳)と英国人の男(60歳)の夫婦が逮捕されました。
そしてこの店を利用して児童買春を行なった客である、アメリカ人男(49歳)とドイツ人男(55歳)ら4人も逮捕されたそうです。
タイ国内で18歳未満の買春をすると10年近い懲役刑と罰金刑の両方が課されます。国籍は関係ありません。経営者の妻がタイ人ということで「当局には顔が利くから大丈夫」として安心させ、夫はイギリス人ということで、欧米の観光客対象に児童買春をアピールしていたという役割分担だったのでしょう。
この店の場合は店側も客側も確信犯だったのでしょうが、知らなかった場合でも処罰対象になる可能性が高いので、怪しげな店では遊ばないことです。
これら違法な店は以前から闇で営業をしてきているのでしょうが、最近摘発が相次いでいるということは、7月以降の“コロナ規制明け”で夜の繁華街がにぎわいを取り戻してきている現在、羽目を外す人が増えており、警察当局がいきすぎた店に目を光らせているということでもあります。
銃撃犯のような、おかしくなる人も多くなりそうなので、これから年末にかけては、安全な場所で飲んだり遊んだりしていきたいものです。