
タイのタクシーが値上げを検討中だそうです。
報道では2022年9月、タイ公共タクシー協会の会長が陸運局と会合を持ち、新しいタクシー運賃について協議したそうです。どのくらい上がるのでしょうか?夜の女の子にも関係があるという話についてみてみましょう。
タイ公共タクシー協会の値上げ案とは
タクシー協会・サディット会長が陸運局に提案した新たなタクシー運賃の案は以下の通りです。
<1,600ccから1,800ccの車両>
→ 初乗り運賃を45バーツに。
<2,000ccの車両>
→ 初乗り運賃を50バーツに。
<距離の加算額>
2〜20キロメートルまでは10バーツ/km
21〜40キロメートルまで11バーツ/km
41〜60キロメートルまで12バーツ/km
61キロメートル以上は13バーツ/km
<渋滞時>
タクシーが時速25キロで走るような渋滞時は、5バーツ/1分が加算。
<空港でのタクシーのサービス料>
車の大きさやエンジンの大きさによって75〜90バーツに。
※以上は現段階での原案。
タイ陸運局はこの提案について、今後の会議で運賃を検討するといいます。同局は10月初旬に再び協会と会合を行いそこで、運賃の改定の結論を出す予定だとのことです。
バンコクのタクシーは現在、初乗り運賃が1㎞まで35バーツ(約140円)ですが、この値上げが実現した場合には、初乗り運賃だけでも10~15バーツ上がることになります。
値上げ後の女の子のタクシー代はどうなる?
夜遊び繁華街で働く女の子たちも帰宅の際にタクシーを使っています。もし値上げとなった場合は、彼女らの負担はどうなるのでしょうか。おおまかですが試算してみましょう。
たとえば、日本人観光客や出張者が宿泊するホテルが多かったり、ソイカウボーイやナナプラザなどのゴーゴーバー街や、最近スナックバーが多いヤングプレイスなどのあるアソークエリアからタクシーを拾ったとします。
アソークからホイクワン(6.5㎞)の場合
【現状】初乗り運賃1㎞35バーツ+1㎞あたり5.5バーツ×5.5㎞=約65バーツ+α
【値上げ後】初乗り運賃1㎞45バーツ+1㎞あたり10バーツ×5.5㎞=約100バーツ+α
家賃が安いアパートが多いのでタイの若い女の子が多く住むラチャダー・ホイクワンエリアまではアソークから6.5㎞ほどです。値上げ後は35バーツほど高くなる計算になります。
ちなみに上の計算は、最短距離の単純計算なので、実際は、信号待ちの時間にもメーターは上がりますし、ルートによっても変わってきます。
アソークからラムカムヘン(8.2㎞)の場合
【現状】初乗り運賃1㎞35バーツ+1㎞あたり5.5バーツ×7.2㎞=約74バーツ+α
【値上げ後】初乗り運賃1㎞45バーツ+1㎞あたり10バーツ×7.2㎞=約100バーツ+α
トンロー・エカマイエリアの北にあるラムカムヘンエリアもラムカムヘン大学があったりするので、家賃の安いアパート・マンションがあるエリアで若者が多く住んでいます。
シーロム・タニヤからホイクワン(9.1㎞)の場合
【現状】初乗り運賃1㎞35バーツ+1㎞あたり5.5バーツ×8.1㎞=約79バーツ+α
【値上げ後】初乗り運賃1㎞45バーツ+1㎞あたり10バーツ×8.1㎞=約126バーツ+α
シーロムの日本人街・タニヤのカラオケ嬢がホイクワンあたりの部屋へ帰宅する際はこのような感じです。これももちろん、信号待ちの時間や入り組んだルートについては考慮していません。
カラオケやバーの娘が値上げでする行動は?
といったことで、女の子たちの交通費は片道30~50バーツ前後上がるわけです。日本人からみると大した額ではないように見えますが、これが毎晩のことになると、なかなかあなどれない額になってしまいます。
もしかするとこれが原因で、タクシー値上げ後は夜の店の女の子の店の移籍の動きがあるかもしれません。
カラオケクラブやバーはホステスの出勤給は1日一律○○バーツと決まっていたりしますが、店によっては交通費値上げを考慮しないところと考慮する所の差がでるでしょうから、待遇の良い店に移る可能性があるからです。
以前、タニヤで働いていたがスクンビットエリアの店に移った女の子がいて、どうして?と聞いたら、家からの交通費が安いエリアにしないと、お客がつかなかった日は交通費で給料が消えるから、と言っていたことがあります。我々には見えにくいですが、女の子からすると交通費は死活問題なのです。こうしたことを踏まえて、もしデートに連れ出した女の子と繁華街やホテルなどで一緒に過ごし、彼女がタクシーで帰宅する際は、これまでより50バーツ程多めにタクシーチップ代を出してあげる心遣いを見せてあげると、彼女らのこちらを見る目が変わってくることは間違いなしです。どうせなら状況をうまく利用しちゃうのも手ですね。