明けましておめでとうございます。
エカマイにあるホルモン焼・カラオケスナック「アイーン」です。第Ⅰ部18時~21時はホルモン焼き店として、第Ⅱ部21時以降は通常のスナックとして営業しています。
日本では新年早々、能登での地震や羽田空港でのJAL機と海保機の衝突事故など大変な幕開けになってしまいました。皆様のタイでの年末年始はいかがでしたでしょうか。タイの正月と日本の正月の違いについてみてみましょう。
「明けましておめでとう」は、タイ語では
สวัสดีปีใหม่【Sawasdee Pii Mai】サワディー・ピー・マイ
と言います。
สวัสดี(サワディー)こんにちは+ปี(ピー)年+ใหม่(マイ)新しい
という構造です。「こんにちは、新しい年。」ということですね。タイの正式な正月は、4月のソンクランですが、1月1日に「サワディー・ピー・マイ」と言っても、もちろん問題ありません。
タイの正月飾りは?
日本では、門松やしめ飾り、鏡餅などを飾りますが、タイの場合はどうでしょうか。
タイでは正月が三回あります。1月1日の世界標準のものと、2月の春節、そしてタイ式の4月にあるソンクランです。
このため、HAPPY NEW YEARと書かれた垂れ幕を、建物の入り口などに1月1日からソンクランまで、ずっと貼っておくというところも少なくありません。結局、そのまま放置して1年中HAPPY NEW YEARと書かれた物が貼りっぱなしという家もよくみかけます。
タイで正月に食べるものは日本由来だった?
タイでは餅やおせち料理のように、正月の料理はあるのでしょうか?
ฝอยทอง【fɔ̌y thɔɔŋ】フォイトーン
という食べ物があります。タイの街角の屋台で、こんな食べ物を見たことがありませんか?
フォイトーンとは、鶏卵の黄身と砂糖でできている細い糸状の生菓子です。「フォイ」は繊維、「トン」は黄金という意味です。
タイの人々のあいだでは縁起の良い色とされているので、正月だけではなく結婚式などの祝い席ではよく振る舞われるそうです。
なんとフォイトーンは、元はポルトガル発祥で、江戸時代に日本の長崎に伝わってから、ポルトガルと日本のハーフの女性がアユタヤ王朝に伝えて広まったものらしいです。
タイの屋台でよく見かけるこの食べ物の誕生に、日本も関係していたとは驚きです。
タイにはお年玉はあるのか
お年玉をあげる習慣は一般にはありません。
中国からの移民の子孫である華僑系タイ人の間では、2月の春節のときにお年玉を渡す文化があります。このお年玉のことをアンパオといいます。元は中国語で「紅包」と書きます。
タイで、ぽち袋を探そうと思ってもなかなかなく、タイの人に「お金を入れる小さい封筒ってないですか?」と聞くと、このような物を持ってきてくれる場合があります。これが「紅包」(アンパオ)です。
タイ人の初詣は
タイでは正月にお寺に参拝する人が多いです。でも初詣という意識ではなく、節目だからという理由だそうです。そもそもタイの人は熱心な仏教徒が多いので、自分の誕生日は必ず寺へ参拝しますし、月初めや仕事がうまくいったとき、転職や引っ越しをしたとき、あるいは願い事があるときなどにお寺へ行くので、正月もその延長線上の参拝ということです。
以上がタイの正月と日本の正月の違いです。文化の違いが興味深いですね。
今週末はぜひタイっ娘と新年会気分でホルモン焼きを食べて飲んで、あわよくば姫始め!?