パレスチナでのハマスのイスラエルへの攻撃では、多くの出稼ぎタイ人労働者が死傷しました。ベルギーでもイスラム過激派による銃撃事件が発生し、タイ大使館はタイ人滞在者に注意を呼びかけています。
タイ滞在中の我々としては、タイにあるイスラエル関係施設の近くでは、テロが起きる可能性があることを念のため注意しておいたほうがよいでしょう。
バンコクではイスラエル大使館近辺にご注意
バンコクのイスラエル大使館はアソークエリアにあります。
住所はスクンビット・ソイ21で、アソーク大交差点を南北に貫く大通りから600m北上したところから左側のソイに入ってすぐのところにあります。日本大使館のように単独で大きな敷地をもっているわけではなく、「オーシャンタワー2」というオフィスビルのなかに入っているため、このビル付近はテロリストがうろつく可能性があります。
たとえば近くの路上に不審物がおかれて爆発するとか、銃撃があるかもしれないので不審なものや人がいないか注意してください。
パレスチナの襲撃では、ハマスの戦闘員がタイ人が働いている場所に入ってきた時「こんにちは、タイの皆さん」とタイ語で呼びかけてきて、「イスラエル人のために働いて幸せか。今すぐ死ね」と言って銃撃を始めたそうです。過激派がタイの人を狙ったり巻き添えにする可能性はゼロではないのです。
首都・バンコクには色々な国の大使館があります。
おもな国の大使館がある3つのエリアをみてみましょう。
アソークの要注意エリア
上記のイスラエル大使館と同じ建物にスリランカ大使館があり、近くには今回ハマスを非難しているインドの大使館やビザセンターもあります。
オフィス街やショッピングモール、ソイカウボーイなどの飲み屋街からもそう遠くないので、近くを通ることはよくあると思いますが、気をつけていただきたいです。
ウィッタユ通りの要注意エリア
バンコクで一番、大使館が集中しているのはウィッタユ通りというところです。
BTSプルンチット駅の南側からルンピニ公園の東側を通ってラマ4通りまで続く道です。
この通りには、我らが日本大使館のほか、ベトナム大使館、南アフリカ共和国大使館、アラブ首長国連邦大使館、アメリカ大使館などがあります。
サトーン通りの大使館
高層ビルが並ぶサトーン通りも大使館が多いです。BTSチョンノンシー駅から隣のBTSセントルイス駅にかけて、ギリシャ大使館、トルコ大使館、ベルギー大使館、イギリス大使館、ミャンマー大使館などが並んでいます。
このほか、地下鉄MRTタイ文化センター駅の近くには中国大使館、韓国大使館があります。
このタイ語を聞いたら逃げろ!
タイ語で危険な状況を表す言葉はこのようなものがあります。
รีบหนี【Rīb h̄nī】リープニー 「逃げろ!」
อันตราย 【antaraay】アンタラーイ 「危険」
ยิง【yiŋ】イン 「銃撃」
ระเบิด【rabə̀ət】ラブート 「爆弾・爆発」
このようなタイ語を聞いたら、危険が迫っているということですので頭の片隅にいれておきたいです。
街の中や飲み屋で「リープニー・逃げろ!」(หนี(ニー)で逃げる)という言葉が聞こえてきたら、銃撃なのか、強盗か、火事か、わかりませんが要注意です。夜の繁華街でエッチな店に行って、女性陣が出てきたときに、どうみてもおばさん軍団だったので「リープニー!」などと思わず叫んでしまった・・・・という程度の使い方ですめばよいものです。