エカマイのホルモン焼・カラオケスナック「アイーン」です。第Ⅰ部18時~21時はホルモン焼き店として、第Ⅱ部21時以降は通常のスナックとして営業しています。
熱帯のタイですがどんどん日が暮れるのが早くなり、秋ということがわかります。
日本で、映画「エマニエル夫人」の公開50周年を記念し4K映像できれいになった映像を12月29日から映画館で公開することになりました。「エマニエル夫人」といえば大昔の伝説のエロ映画です。映画の名前は知っていますが観たことはありません。どんな映画なのかみてみると、興味深いものでした。
エマニエル夫人のやりまくりエロシーン
「エマニエル夫人」は1974年公開のフランス映画です。第1作目はタイのバンコクが舞台なのです。50年前の映画で今さらネタバレもないでしょうから、あらすじをお話しします。
1970年代のタイ。
フランスの外交官エマニエル氏はバンコクに赴任しています。
エマニエル氏と年の離れた妻のエマニエル夫人はまだ20歳です。フランスに残っていたエマニエル夫人は夫に会うため飛行機でタイへ向かいました。
機内で知り合った二人の男性と、機内で就寝時間に座席で空中セックスしたり、トイレの中で合体するエマニエル夫人。タイに到着すると、夫とセックスを楽しみ飛行機のことはなかったことにしますが、暇なマダムが集まるパーティに参加してから、性への興味が抑えられなくなり、テニス中に体を触わりあいレズの関係になります。しかし恋は実らず、代わりに紹介された白髪の男性から肉体開発され、様々な男性とセックスしたりSMにも目覚めるように。新たにエマニエル夫人が好きになった女性が夫のエマニエル氏と不倫して、人間関係もどろどろになっていき・・・というストーリーです。
昔のタイの様子が出てきて楽しい
ただのエロ映画と思いきや凄い話ですね。
タイが舞台なので、タイ伝統家屋の木造の家がでてきたり、川の水上マーケットを舟で渡るシーンなどがあります。まだ貧しかったタイの描写も出てきて、映画を観た人の感想ではこれがどぎつい、と言われています。道で物乞いをする少年の様子や、泥だらけの市場で鶏の首を切るシーンなどですが、タイで暮らしていれば未だに珍しくない光景だと思うので、タイでの生活者なら違った見え方がして、おもしろい見所だと思います。
タイが舞台の映画が多い理由
タイは海外の映画撮影を昔から誘致しており、長期滞在する入国ビザの種類に映画撮影のため、というジャンルがあるくらいです。だからタイで撮影された映画はたくさんあります。
比較的近年の映画だと「ハングオーバー2」(2011年)や日本の「星になった少年」(2005年)などがタイが舞台になっています。「ハングオーバー2」に出てくるスカイバーは、チャオプラヤ川近くの「シロッコ」というのは有名ですね。「スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐」(2005年)ではプーケットのパンガー湾がロケ地にです。
タニヤのカラオケ嬢と日本人の交流を描いた「バンコクナイツ」(2016年)という映画は、実際にタニヤ通りに当時あったカラオケ「アテッサ」(現在は場所移転)という店で撮影されました。登場ホステスも本物のタニヤ嬢を女優として使っています。
古典的名作だと、ブルースリーの「ドラゴン危機一発」(1971年)はバンコクの北東にあるパクチョンとバンコクがロケ地です。このシーンはタイにいる今ならすぐ気づきますが、タイ警察の制服ですね。
オープニングでブルースリーが舟を下りるシーンはバンコクを流れるチャオプラヤ川のラマ8世橋付近がロケ地です。近くにHotel De Mocというブルースリーが撮影時に滞在したホテルが今もあります。
ポルポト派の支配するカンボジアで生き抜き脱出した男の映画「キリングフィールド」(1984年)は、当時のカンボジアは内戦状態だったので、主人公たちが泊まっていたプノンペンのホテルは、ホアヒンにあるホテルの「センタラ・グランド・ビーチ・リゾート&ヴィラズ・ホアヒン」をロケ地にしました。このホテルは今年で創業100年の老舗で、コロニアルスタイルというヨーロッパ建築を植民地時代の東南アジアに合わせて作ったゴージャスな建築で雰囲気がよいです。いかにも昔の南国のバカンスといったムードのホテルです。
秋の夜長に、女の子と自宅デートで映画鑑賞というのはどうでしょうか。今は、タイにいてもアマゾンプライムやNetflixの海外版、もしくはパッポン通りの夜店で売っている怪しげなDVDで映画を観ることができる時代です。女の子と一緒にくつろぎながら「この映画のロケ地はタイなんだよ。どのシーンがタイかわかるかな?」といった映画の中のタイ探しも、おもしろい楽しみ方だと思います。