本日は七夕です。天の川を渡って恋人に会いにいくというロマンティックな昔話ですが、気になる相手に会いに行くということであれば、プレゼントを持っていくという場合もあるかと思います。でもタイ人女性に何かを買ってあげるときに、縁起が悪いとされているものもあります。タイでのタブーの贈り物について、みてみましょう。
タイのNG贈り物…グラス
日本では結婚式の時に、包丁やハサミを贈ってはいけない、というしきたりがあります。縁が切れてしまうということをイメージするから、という理由ですが、タイでも似たような話があります。
タイの場合は、グラスがNGです。引っ越し祝いなどで高級食器やグラス類のセットを贈るというのはよくあることですが、タイではグラスは割れるものということになるので、縁起が悪いのだそうです。
タイのNG贈り物…ハンカチ
女性にプレゼントする小物として、手軽さがありますが、タイでは二つの理由でおすすめできないです。まずハンカチは涙を拭くものということで“悲しいことが起こる”として縁起が悪いと捉える人がいるからです。これは言われてみればなんとなくわかりますね。
この“涙を拭く…”というのは古い考え方らしいので気にしない人も多くなってきているのですが、やっかいなことにハンカチ肯定派の人たちの場合、ハンカチは恋人や妻など特別な相手に買ってあげるものという捉え方もあるようなのです。だから、あまり関係ない人にハンカチを贈ると誤解されてしまうということもあります。
悪い意味でもよい意味でもタイでのハンカチは波紋を呼ぶ難しいものらしいです。
タイのNG贈り物…靴
タイでは靴というのも贈り物としては縁起が良くないとされています。
靴を履いて“相手が立ち去る”という意味が出てきてしまうからだそうです。
靴をプレゼントするというのはサイズもあるのであまりなさそうですが、タイの女の子とサイアムのデパートあたりで一緒にショッピングをしていて、「このスニーカーほしかったんだ」とか「このミュールかわいいー」などと言われたら買ってあげるよという場面があるかもしれません。
タイのNG贈り物…ブローチ
足元の靴がいけないなら体につけるものは良いだろうと思いますが、ブローチも良くないとされています。
理由は、体を傷つける可能性があるものだから、ということで、そんなこといったら何もプレゼントできないじゃないかと思ってしまいますが、一応、良くないとされています。
タイのNG贈り物…時計
タイらしいと思うのは、時計を贈り物にするのは縁起が悪いという考え方です。理由は、“二人の愛情が止まってしまうから”というものです。
どういうことかというと、昔のタイでは時計メーカーはなく輸入品が多く、バッタモノや偽ブランドの安い時計ばかり流通していたのですが、粗悪品なので故障して止まってしまうことが多かったからなのだそうです。
昔の話だろ、とは思いますが、今でもパッポンナイトマーケットなどの夜店に行くと、どう見ても本物じゃなさそうなロレックスの腕時計が道端で売られていて、そういうものだとすぐ停まってしまうのかもしれません。
カラオケ嬢あたりにハイブランドの腕時計をねだられたら、「タイでは縁起が悪いのでしょ?」といってかわすことに使えるかも。
縁起が悪い贈り物の回避の方法とは
以上がタイで縁起が悪いとされている贈り物です。迷信やこじつけに近いものばかりですし、昔の話なので最近の人は気にしない人の方が多いです。また、地域や世代によっても風習は異なります。頭の片隅に入れておく程度でよいでしょう。
気にする人の場合、上記のような縁起が悪いとされるプレゼントをもらった時に、タイではそれを回避する方法が昔からあるそうです。
それは、プレゼントをもらう側が相手に1バーツコインを渡すという方法です。
これで贈られたのではなく買ったことにする、という意味合いがあるのだそうです。
タイの文化が少し見えておもしろいものですね。今宵は七夕ということで、彦星と織姫のように1年越しというほどでないにしても、最近顔を見ていないな、というタイっ娘がいたら、たまに顔を出してあげたり、食事にでも連れ出してみてはいかがでしょうか。それが相手にとっては、うれしいプレゼントになるかもしれません。