
2月26日、チャオプラヤー川に転落して行方不明になっていた女優のニダー パチャラウィラポン、愛称テンモーさん(37歳)の遺体が発見されたそうです。ご冥福をお祈りします。一部報道では、ボートクルーズを楽しんでいる途中、用を足そうとして船の後尾から転落したため同乗者が気づくのに遅れたとのことです。
タイは川や運河が多いですね。女の子とデートでクルーズ船で食事をしたり観光船で川下りなどというときの万が一の時に備えてですが、川や運河などに落ちた時に助かる方法について調べてみました。
タイの川は大きくて深い
タイのチャオプラヤー川の場合、水深は10mから20m、川幅はバンコクでは250m~300mもあるので、ライフジャケットや浮輪なしで落ちたら、なかなか助からないでしょう。
遊覧船やナイトクルーズ船に乗る際はインスタ写真を撮ろうと船べりに行きがちですが、落ちたら助からないということを意識して、危険な体勢をとらないようにしましょう。
タイのこうした船の場合、ちゃんとした水難事故対策をしていない船もあるので浮き輪や救命胴衣が船内のどこにあるかも見ておくことも大事です。
落ちた時に周囲の人に気がついてもらえるように、人気のない甲板などには近寄らない方が無難です。
それでも落ちてしまった時は… 浮くのは体の2%だけ!
もともと、真水であり流れもある川では、海と違って体を浮かせることはかなり難しいです。
チャオプラヤー川などのタイの川や運河の場合は、ゴミなどで水が汚いこともあり、余計に呼吸を確保することが難しいです。
川の事故に詳しい「河川財団」の資料によれば、海と違って真水の川や池に落ちた場合、人間の体のうち水面の上に浮くことができるのはわずか2%しかないそうです。もし立った状態であれば、頭のてっぺんしか水の上には出ないことになります。だから、手や足をバタバタさせて、顔を水面の上に出そうとしても、意味がない、ということは頭にいれておきましょう。
このためやるべきことは、木やペットボトルなど、自分の周りに浮くものがあればなんでもよいのでつかまること、そして体を仰向けにするイメージで、2%だけ水上に出せる部分が鼻や口の部分になるようにバランスをとることだそうです。もちろんわずか2%の部分にも川の波をかぶってしまうので至難の業ですが、立った状態を目指すよりは助かる可能性が高くなります。
体の向きも大事! 岸へ流されるように
流されていく川下の方に足を向けることが重要だそうです。これは、岩や橋げたなどにぶつかったときに足で蹴ることでショックを和らげられるからです。頭や体でぶつかると大けがをしたり意識を失う可能性があります。
川岸が遠い場合はダイレクトに川岸を目指すのではなく、流されながら徐々に川岸に近づいていくイメージでコントロールするとよいそうです。
岸側に身体を傾けると、背中が水に押されて岸に寄っていくそうです。
また、船やボートが救援で近づいてきた場合、スクリューに巻き込まれないように注意して下さい。
このように、川に落ちると助かるのは難しいです。このため、船や岸辺で一緒にいた人が、どう助けるかが生還の鍵となります。
浮くものを投げる、棒などにつかまらせるなどが良い方法で、飛び込んで助けるのは二次被害を増やすだけなので避けましょう。川や運河にはなるべく近づかないというのが一番かもしれません。カラオケスナック「アイーン」で室内で飲んだり遊ぶのが安全ですよ!