金・土・日の週末限定でナイトカフェ営業をしている、エカマイのカラオケスナック「アイーン」です。
この年末は、タイでもオミクロン株の市中感染が出てき始めていて不安ですが、クリスマス、そして年末年始は、ぜひ「アイーン」で楽しく安全にお過ごしください。
年末は、可愛い女の子と一緒にこたつにでも入って、紅白歌合戦やドリフターズのコント番組を観れたら最高ですね。日本の誇るドリフターズのギャグを、どのくらいタイの人が理解できるのか、興味深いところです。
でも、タイでは日本の昔のお笑い番組が、結構多く放送されていたのです。タイで放送された日本のお笑いテレビ番組について、少しご紹介しましょう。
「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」
タイでは30年以上前の1990年代に「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」がタイの民放TV局「チャンネル7」でそのまま再放送されていました。加藤茶様と志村けん様の声はタイの有名な声優が吹き替えをしたそうです。このようにタイ語の字幕がでています。昔の話だから海賊版?と思うかもしれませんが、これはちゃんと日本のテレビ局から放送権を買って放送されていたそうでパクリではないです。
でも「カトチャン」「ケンチャン」ではタイでは意味が分からないため、タイでの番組のタイトルは「陽気なコンビ」という名前に変えて放送されました。
志村けん様の「だいじょうぶだあ~」というギャグは、そのまま日本語をタイ人声優が発音しました。
しかし、翻訳が微妙にまちがっていて、「だいじょうぶだい」になってしまったそうです。でもこの「だいじょうぶだい」は当時ブームになったそうで、現在でも40代以上のタイ人のなかには、「知ってる」という人もいるようです。そして、当店の名前の元になった「アイーン」のギャグも、この時に放送されたそうです。だから、当時のタイ人は「アイーン」の発音もポーズも知っているのです。
「風雲!たけし城」
もともと、オリジナルの「風雲!たけし城」もタイ語に吹き替えされて放映されていたそうです。
そしてタイのリメーク版も作られ、TV局「チャンネル7」で2014年から2016年までの間、「風雲!たけし城」のタイ現地版「ホード マン ハー・プラテートタイ(โหด มัน ฮา ประเทศไทย Takeshi’s Castle Thailand)」が放送されました。
殿のビートたけし役にはタイの大物芸能人が起用されています。視聴者が参加することができて、日本のたけし城と同じように複数の関門をクリアしていき、最終決戦で殿様の車についている的を破れば賞金で100万バーツが獲得できます。この番組のために「竜神池」「ジブラルタル海峡」などのアトラクションが再現されています。なんと総工費は1億5,000万バーツだったそうです。日本のバブル期のテレビみたいですね。
視聴者の参加者はたけし城陥落を目指しますが、陥落できなかった場合、賞金の100万バーツは次週に持ち越され最大3,500万バーツに達するとのことで話題を集めました。
2021年にも期間限定で最新バージョンが放送されるなど、根強い人気があるようです。
「天才!志村どうぶつ園」
志村けん様が最後までやっていた番組である「天才!志村どうぶつ園」も過去にタイで放映されていたことがあるのです。2007年に、「天才!志村どうぶつ園」のワンコーナーであるチンパンジーの「パンくんとジェームズ」の部分だけを独立させて、タイ語に吹き替えて放送されました。タイでの番組のタイトルは「ขำกลิ้งลิงกับหมา」(おもしろ猿と犬)という名前でした。この番組はこのワンコーナーだけでの放送だったので、この番組に出ていた志村けん様が、30年前の「だいじょうぶだい」の日本の有名コメディアンであると気づいた人は少なかったみたいですが、大人気だったようです。
このように、リメイクや翻訳版問わず、日本のバラエティー番組はタイで放送されているのです。
タイのバラエティー番組を見ていると、コメディアンがおもしろいことを言うと「ポワワワーン」とか「ジャジャーン」と音楽の効果音が入ります。正直、我々日本人が見ると効果音が耳について、ちょっと、くどいというかうるさく感じてしまうのですが、よく考えてみれば、昭和のドリフ大爆笑やひょうきん族では、音楽の効果音や、ドリフおばさんの笑い声などが入っていたわけですよね。意外と、日本の昭和のコメディーの文化がタイで引き継がれているのかもしれません。