本日はクリスマスイブ・明日はクリスマスです。
12月に入ってから、バンコクのサイアムなどの繁華街やデパートなどでは、巨大なクリスマスツリーやイルミネーションなどの飾りつけが行われてクリスマス・年末ムード一色です。
数年タイに滞在している方ならご存知かと思いますが、タイではクリスマスが終わってからもイルミネーションを撤去しません。そのまま大晦日のカウントダウンを迎えます。結局タイでは正月の三ヶ日が明けても1月中旬までクリスマスツリーが飾られていますよね。
これはいったいなぜなのでしょうか? 片付けがめんどうくさいからではなくて、実はちゃんと理由があったのです。
タイでもクリスマスはただのイベント
タイは仏教国です。タイの人口の94%が仏教、5%がイスラム教です。(日本外務省「タイ基礎データ」より)
キリスト教徒は多くなく、クリスマスは宗教儀式というよりあくまでも年末のイベントとしてとらえている人がメジャーという点、クリスマス商戦などビジネスのきっかけとして使っている点は、日本と同じです。でも、日本では12月25日になればクリスマス色は一掃され、1月1日からは正月ムードになるという、切り替えがはっきりしています。この違いは何なのでしょうか。
本場ではクリスマス期間は長い!?
ヨーロッパに赴任・旅行した経験がある方はご存知かと思いますが、キリスト教国では
クリスマスと新年をセットでお祝いする習慣だそうです。
キリストが生まれてから12日後に、東方から三人の博士がお祝いに来たり、キリストが洗礼を受け最初の奇蹟を起こしたとされており、これを記念してイギリスなどでは公現祭という祝日が1月6日前後にあります。12月25日にキリストが生まれ、1月6日に神の子として活動を開始したということで、この一連の期間が記念日なのです。だからイルミネーションなども、クリスマス、ハッピーニューイヤー、そして年明けの公現祭まで飾りっぱなしというのが“本場のスタイル”らしいです。
日本とタイで違う理由
日本の場合は、もともとキリスト教国ではなく、大みそか・正月を重視する文化なので、クリスマスと明確に時期を区切って祝っているわけです。
ところがタイの場合は、正月は4月中旬のソンクラーンであり1月1日は普通の日だったため、欧米のキリスト教の本場の文化をそのまま導入することができて、1月の年明けまでクリスマスとハッピーニューイヤーの飾りつけを続けるということになったのです。
だから、「タイはテキトーだからクリスマスツリーを1月まで片付けないんだ」なんていうと怒られてしまいますよ。むしろ正統派なのです。まあ、実際は、タイも日本と同じで多くの人にとってクリスマスは深い意味はない楽しいイベントデーですが。幻想的なイルミネーションのなかで女の子とデートというのもいいですね。
タイ語でメリークリスマスは、
สุขสันต์วันคริสต์มาส 【sùk sǎn wan kʰrít mâat】
スックサンワン(おめでとう) キッスマー(クリスマス)といいます。
忘年会・新年会イベントは「アイーン」の女の子たちとキッスの嵐でキッスマー! お楽しみください。