タイ正月のソンクランです。どのようにお過ごしでしょうか?
タイに赴任して初めてタイ正月を迎えるという方は、ソンクランの水かけ祭り会場に行ってみてはいかがでしょうか。
昨年までの、すけすけソンクラン美女たちの様子を見ながら、タイのソンクランについて考えてみましょう。
タイのソンクランの水かけ祭は、昨年2023年末に正式にユネスコ無形文化遺産に登録されました。チャチャート・バンコク都知事は「今年は盛大に執り行う」と発表しています。
水かけ祭りには例年、このような女の子たちが、たくさんいます。
ソンクランの水かけ祭りの会場では、路上にいる人に水をかけてよいというルールになっているので、水鉄砲やバケツなどで水をかけます。縁起がよいものなので、水をかけられても怒ってはいけません。
「水鉄砲でかける」とはタイ語で
ฉีดน้ำ 【cʰìit náam】チーット・ナアアム
といいます。
ฉีด(チーット・注入・注射・液体をかける)+น้ำ(ナアアム・水)という構造です。
元々は、お清めという意味でお坊さんや仏像に静かに水をかけるというのが水かけの理由なのですが、途中から皆で水を掛け合うという風習が生まれ、80年代に水鉄砲でかけたら面白そう、ということで広まったのだそうです。
東南アジアに広がる上座部仏教の習慣から始まったものなので、タイだけではなく、近隣のラオス、カンボジア、中国のミャオ族という少数民族の居住エリアでも、水かけ祭りが行われています。
規模の大きさや参加人数はタイが一番です。
タイ人に聞くと、2014年の軍事クーデターの直前頃までが一番盛り上がったそうです。
様々な会場で車道を歩行者天国にして、夜通し騒ぐ人がいたそうです。参加者の女の子たちの服装が最も過激だったのもこの頃で、極小ビキニ姿の娘や半裸に石けんの泡を塗りたくる娘もいて過激でした。素っ裸になるけしからん男女も現れてカオスだったそうです。
軍政になってからはいろいろな規制が行われるようになったのですが、それでもコロナ前まではとても盛大に行われていて、シーロム等の会場では車道が水鉄砲を持った人々で埋め尽くされて、ルンピニ公園側からシーロム10の交差点まで歩くのに30分くらいかかるほどでした。
コロナ後に復活した昨年2023年は、車道の歩行者天国は行われませんでしたが、本格復活の今年はどうなるのでしょうか。
行ったことがない方は、是非様子を見に行って頂きたいです。
アロハシャツに短パンなど、濡れてもよい格好になり、財布は落とす可能性があるので紙幣をいくらか持って行き携帯と一緒に首から提げたビニールの袋(専用のものが売っています)に入れて持って行くのがおすすめです。水鉄砲や水はいくらでも売られています。
また、全身ずぶぬれになるので、タオルをビニールに入れて持って行くと便利です。タクシーには乗れなくなるので帰りはBTSやMRTを使うと思いますが、濡れた体で乗るととてもクーラーが寒いです。
至る所が水浸しなので滑って転んで大けがをした人や、群衆の中で貴重品をすられたり落として失ってしまった人なども例年でますのでご注意下さい。