エカマイにあるホルモン焼・カラオケスナック「アイーン」です。第Ⅰ部18時~21時はホルモン焼き店として、第Ⅱ部21時以降は通常のスナックとして営業しています。
皆様は、タイの銀行はどこを使っていますか?タイの主な銀行ベスト7について、タイの銀行レディ達に紹介してもらいましょう。
バンコク銀行
「バンコク銀行」はタイで最大手の商業銀行です。イメージカラーは青です。
総資産額3兆3905億バーツで東南アジアでもトップ10に入る規模です。創立は1944年であり、創業家で主要株主のソーポンパニット家はタイ有数の財閥です。
シーロム本店ではジャパンデスクがあって日本語で対応してもらえます。
バンコク銀行が出している「ビー・ファーストカード」と「Bualuangプレミアーカード」はタイ国外での使用が可能で、日本でもゆうちょ銀行やセブンイレブンATM機で日本円での引出しができます。
サイアム商業銀行(SCB)
タイで第二位の銀行は「サイアム商業銀行」(SCB)です。紫のイメージカラーです。
総資産3兆2722億バーツでタイ最古の商業銀行であり、1906年にタイ王室が設立しました。このため王室と関係が深く、ワチラロンコン国王も大株主でした。本業の銀行業からビッグデータやAI分析を活用する金融テクノロジーグループへの変化を進めており2022年には事業再編の一環で上場も廃止、店舗数も1100から400前後まで削減しています。
日本人窓口はなく口座開設の際の優遇もないので日本人としては使い勝手はよくはない銀行です。
クルンタイ銀行(KTB)
第三位はKrungthaiクルンタイ銀行(KTB) です。この銀行はタイ財務省が直轄しタイ政府が株式の56%を保有する国営銀行です。とはいっても商業銀行なので預金もできます。
明るい青色がイメージカラーです。
カシコン銀行
第四位がKASIKORN(カシコン)銀行です。緑色のカラーです。1945年の創業で、以前はタイ農民銀行という名称であり、国営のクルンタイ銀行や王室系のサイアム商業銀行に対して、庶民のための銀行という立ち位置でした。日本企業との取引に力を入れており、ジャパンデスクがあって日本語応対窓口が充実している銀行のひとつです。キャッシュカードのデザインに「ドラえもん」を使っていたりしました。以上の4行が年により順位変動はありますがタイの4大銀行とされています。
クルンシー銀行(アユタヤ銀行)
第五位はkrungsriクルンシー銀行(アユタヤ銀行)です。黄色と赤褐色のカラーです。クルンシーは「偉大な都」という意味です。財閥ラタナラック家が1945年に設立しましたが、2017年に三菱UFJフィナンシャルグループに買収されました。
買収当時、タイには既に三菱UFJ銀行があり外国銀行では最大でした。しかし同資本が複数の銀行をもつことは禁じられているため、形の上ではクルンシー銀行が、三菱UFJ銀行の全支店を吸収する「逆合併」の形をとらざるを得ませんでした。この際、外資に買収されたクルンシーのタイ人行員や、ローカル銀行に「吸収」される三菱UFJ銀行の行員は不満を感じたそうですが、人材と顧客の流出を避けるためMUFGからの出向者ではなく、これらの人たちを重用しクルンシーの名も残して、三者の融合を図りました。こうして在タイ日系企業の顧客に特化していた三菱UFJ銀行と、タイ顧客に根付いていた旧クルンシー銀行の長所を併せ持つ成果が出て、2022年度の純利益は307億バーツ(約1300億円)と買収前の2.1倍になり、大手5行で伸び率トップとなりました。
日系銀行なので日本語窓口が充実し、タイ赴任前に日本で口座の申し込みができるなど、日系企業の給与口座として使われることも多いです。
TTB銀行(旧TMB銀行)
第六位はTTB銀行です。オレンジと明るい青がイメージカラーです。
以前は「タイ軍人銀行」というお堅い名前で、その名の通り軍人のための信用組合として1957年に作られました。今は一般人も口座がもてます。主要株主にオランダの金融大手INGと共にタイ陸軍がいます。タイ軍はTV局や企業をもつ企業体としての顔もあり、銀行の株主でもあるのです。2021年、旧タナチャート銀行を吸収合併しTTB銀行と改称、規模を大きくしています。
UOB銀行
第七位はUOB銀行です。シンガポールの銀行で、タイ法人は2005年に進出してきました。
近年、プロンポン駅前に巨大なUOBビルが竣工し存在感を増しています。
以上がタイの主要銀行です。王室系や軍系など、バックグラウンドがユニークです。
クルンシー銀行の持ち主である三菱UFJ銀行が前面に出ていないのが不思議でしたが、経緯を調べてみると、タイで日系企業が動く上での参考になる話だと思います。