エカマイにあるホルモン焼・カラオケスナック「アイーン」です。第Ⅰ部18時~21時はホルモン焼き店として、第Ⅱ部21時以降は通常のスナックとして営業しています。
今週のはじめは日本では成人の日でした。皆様は新成人の時にどういう思い出がありますか?
成人というワードをきくと、昔は街の映画館で怪しい成人映画がかかっていたのを思い出します。タイにも成人映画があるのでしょうか?タイの成人映画館についてみてみましょう。
タイ語で成人映画とは
タイ語で成人映画とは
หนังโป๊【nǎŋ póo】ナンポー
といいます。
หนัง(ナン)映画+โป๊(ポー)セクシー・肌の露出が多い
という構造です。
หนัง(ナン)映画+○○、で映画のジャンルを表せます。
たとえば
หนังผี【nǎŋ pʰǐi】ナン・ピーは
(映画+幽霊)でホラー映画
หนังรัก【nǎŋ rák】ナン・ラックは
(映画+愛する)で恋愛映画
หนังตลก【nǎŋ talòk】ナン・タロックは
(映画+冗談・愉快な)で、コメディ
ということになります。
▲ 「ナムターン・デーン」(2011年)兄妹の近親相姦の話
昔のタイの映画館はカオス
今のタイの映画館は豪華で有名ですが、年齢が上のタイ人に話を聞くと映画館がゴージャスになったのはここ15年ほどの話で、昔は庶民の娯楽の場ということでボロボロの建物が多かったそうです。
昔は映画の入場料が20バーツだった時代もあったため、客層もむちゃくちゃだったそうです。悪名高い職業訓練学校の若者でしょうか。ヤンキー生徒同士が映画館内で殴り合いをしていたり、高校生のカップルが映画を見ながらキスをしたり体をさわりあっているのはよくある光景だったそうです。
若い人はお金がないので暗闇になる映画館はエロいことをする絶好の場所だったらしく、上映が終わった後に明るくなった館内を歩いていると、使用済みコンドームがあちこちに落ちていたそうです。
▲「彼女の名はリンダ」(1990年)ゴーゴーバー経営者と姉妹の三角関係の話
また、成人映画などがかかる映画館では、トイレに行くとゲイのいわゆる「ハッテンバ」
になっていたようで、抱き合う男性同士がいたそうで、床はベトベトで最悪だったと言っていました。
ネットの交流サイトでは昔の映画館の思い出を書いている人がいて、その話によると、昔の恐竜映画の「ジュラシック・パーク」の上映時に、恐竜の雄叫びに合わせて座席のカップルが激しくからんで声を出していて、どっちの叫び声かわからず、おもしろかったとのことです。
すごい時代ですね。▲「もうやめた(笑)」(1996年) 失業青年と恋人の娘とカラオケ嬢の三角関係の話。
タイで成人映画館が激減した理由
現代のタイでは、こうした成人映画館は絶滅危惧種になっています。もちろんエッチな動画はエロサイトなどをスマホで見る時代になったからです。そもそも成人映画自体がほぼ作られなくなりました。でも郊外の古い映画館だと未だにこうした時代の名残があるところもあるそうなので、はやっていなさそうな映画館があったら気をつけてください。現在のタイの映画館は、「メジャーシネプレックス」と「SFシネマ」グループという二大・大手シネマコンプレックスが中心です。ホールにはシャンデリアがぶら下がり、リクライニングシート席や最新の音響設備を備えた綺麗で豪華な映画館ばかりです。怪しげな人たちはもういません。
ただ、カップルのデートとしては今でも定番の場所だそうで、女の子を映画に誘うと喜ぶ娘が少なくないです。
英語吹き替え版や、日本映画の場合は日本語音声+タイ語字幕、という映画もあるので、タイ語がわからなくてもタイの映画を楽しむことができます。気になる娘を映画館デートに誘ってみてはいかがでしょうか?