11月のタイの夜&アダルト事件についてみてみましょう。
エレベーター内部で女性の胸をさわった痴漢逮捕
バンコク・ラマ9世通りエリアのマンションで突然の痴漢事件が発生しました。
事件は11月16日の未明4時ころに起こりました。25歳のタイ人女性が帰宅してマンションのエレベーターに乗ったところ、続けて後ろから男が乗ってきました。そして男はいきなりタイ女性の胸をつかんできました。女性が抵抗したところ、男はあわててエレベーターから降りて逃亡したそうです。
その後、警察当局が捜査に乗り出し、エレベーターの監視カメラに残っていた映像をもとに男の行方を捜索。
男がラムカムヘン通りに住んでいることをつきとめ、20日に逮捕しました。男は36歳のエジプト人で、取り調べに対して最初は否認していましたが、監視カメラの映像を証拠として突きつけられたため、容疑を認めました。
タイは至るところに監視カメラがある国なので、こんなことをしたらすぐ捕まることくらいわかりそうなものですが、朝の4時という時間だったので、酔っぱらっていたのでしょうか?
それにしても繁華街でなく自宅マンションのなかでこのようなことが起こるとは、こわい話です。
盗撮グループの親玉を逮捕
23日、タイ警察サイバー犯罪捜査局は、女性を盗撮して映像を販売するグループの管理人を逮捕したと発表しました。
この男はプラチュワップキーリーカン県(バンコクの南西・ホアヒンがある県)で警備員として勤務している人物です。
手口はこのようなものです。
この男がリーダーとして盗撮犯らを指揮し、女性のトイレやパンチラを盗撮させていました。そして、X(Twitter)で秘密クラブの会員を募り、Telegramを通じて、”部下”の盗撮犯チームに撮らせた画像や動画を共有するという大掛かりなものでした。なんと1年ほどの営業期間で画像や動画は100,000点以上あったそうです。
Telegramというのは秘匿性の高いロシア製の通信アプリです。
高度な暗号化機能があって、ユーザー同士でシークレットチャットをする場合、やり取りしている2人以外はテレグラムの運営でさえもメッセージを見れません。一定時間が経つと自動的に削除されるメッセージも送れるので、履歴も残さないというものです。
このため闇バイトなどの犯罪組織が使うことが多く、だから最近の日本の警察は職務質問で携帯電話の中身を見たがるそうです。このテレグラムアプリがインストールされていないかを見るためです。似たような匿名性が高く犯罪に悪用されることが多いアプリは他には「Signal(シグナル)」「Wickr me(ウィッカー)」「Tor Browser(トーアブラウザ)」などがあります。これらのアプリを入れているとあらぬ疑いをかけられる可能性があるので注意したいです。
最新のタイのロマンス詐欺は性別まで騙す!
11月21日、西部ラーチャブリー県でロマンス詐欺を行った女(48)が逮捕されました。
といっても、男性を騙したのではありません。
女は外国人男性になりすまして他の女性とLINEなどのSNS上で知り合い、恋人のようなやりとりを続けて信用させ、お金をだまし取るということを行いました。
その手口ですが、まず自分は「Stephen Wog」という外国にいる男性であると名乗りイケメン風のニセ写真を用意しました。そしてフェイスブックでもともと知っていたタイ人女性に連絡をしてラインに切り替えてやり取りを続けます。そして仲良くなったころに、「君宛に荷物を送りたいのだがトラブルが起きて航空貨物で送れない」などと言葉巧みにだまして、費用を何回か送らせました。被害者の女性は途中までは信用していましたが、おかしいことに気づき警察に相談して詐欺が発覚しました。なんと被害総額は229万バーツに達していたそうです。
逮捕された女は取り調べに対し、自分もオンラインギャンブルで外国人の男と出会い、恋人同士のような会話を続けているなかで、お金をだまし取られたそうです。それで知った手口で他の人を騙すという、とんでもない“学習”能力です。
実際に会ったこともない人に惚れるとか、ましてやお金を送ろうとするというのは、信じがたいのですが、SNS時代の今は、そういう出会い方に抵抗がない人も増えているのでしょうか。
以上、最近のタイの男女の夜の事件です。お気を付けください。