タイではコロナの規制が緩和されて外国からの観光客が増えていますが、それを狙った犯罪が多発しています。特にニューハーフによるスリが多いので皆様もご注意ください。最近あった主な事件は次のようなものです。
3月23日夜、バンコク・スクンビット通りのナナ付近のソイ5のホテルで、クウェート人男性が連れ込んだニューハーフ2人が男性に睡眠薬を飲ませ、眠っている間に現金約20万バーツ相当を奪って逃走。その後、ホテルの監視カメラで特定され5月8日逮捕。
3月29日夜11時頃、バンコク・スクンビットのBTSアソーク駅近くで、ベルギー人男性が動画撮影しながら歩いていたらニューハーフに抱きつかれ、どさくさに紛れゴールドのネックレスを奪われた。捜査が行われ4月2日に、サムットプラーカーン県でニューハーフを発見し逮捕。
5月6日午前2時半ごろ、パタヤのセカンドロードでインド人男性二人が歩いていたら、オートバイのニューハーフ2人組に抱きつかれた。拒否するとニューハーフは去ったが、首にしていたネックレス(37000バーツ相当)が盗まれていて、現在も捜査中。
5月11日午前1時頃、26歳のインド人旅行者男性が、パタヤビーチで出逢った女性をホテルの部屋に連れ込んだ。シャワーを浴びている最中に女性が4万5千バーツ相当の金のネックレスを盗んで逃亡。現在も捜査中。
おかまちゃん・ニューハーフが“大活躍”ですね。夜の繁華街からの連れ出しや路上ナンパなどでホテルへ連れ込んだ相手に注意することはもちろん、路上でいきなり抱きついてくる者にも気をつけないといけません。
気をつけないといけない「抱きつき」についてですが、
抱きつくとかハグする、というのはタイ語でสวมกอด sǔam kɔ̀ɔt (スアム・クート)といいます。
もし怪しげなニューハーフが抱きついて来そうになったら、禁止を意味する「ヤー」をつけて「ヤー・スアム・クート・ナ!」(抱きつかないでくれ!)と言ってやると、旅行者じゃないタイに詳しそうな人だと思わせることで、被害が避けられるかもしれません。「ナ」をつけないと「くっつくんじゃねえ!」と強い意味になるので相手次第ではケンカを覚悟しないといけないので注意して下さい。
たとえスリでも、どうせなら可愛い娘にスアムされたいものです。
สวม sǔam (スアム)というのが「身につける」という便利な動詞で、色々なことに使えます。
สวมกางเกง (sǔam kaaŋkeeŋ スアム ガンゲーン)ズボンを履く
สวมแว่นตา (sǔam wɛ̂n taa スアム ウェンター) めがねをかける
などなど、身につけるものを示すときにはスアムをよくつかいます。
ということは…
コンドームをつけるときもスアムを使うのです。
สวมคอนดอม (sǔam khɔndɔɔm スアム コンドーム)で、「コンドームをつける」という意味になります。タイ語では抱きあうときからゴムをつけるときまで、「スアム」が登場するのですね。
もし夜遊びデートのあと女の子とメイクラブの途中で、
「スアム・コンドーム・マイ?」」(ゴムつけるの?どーする?)と聞かれたら…よーく考えてご判断ください。スアムには路上でもベッドの上でもご注意を!