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プロンポンのエロマッサージ店摘発・タイのアダルトマッサージとは

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プロンポンのエロマッサージ店摘発・タイのアダルトマッサージとは

5月5日、スクンビット通りソイ24にあるアダルトマッサージ店「オリエントマッサージ」が捜索され、店を監督していたミャンマー人の女(35歳)が逮捕されるという事件がありました。
他人を誘引または連れ去って売春行為に従事させる行為に関与した疑いで、ミャンマー人の女は容疑を認めています。
タイのエロマッサージ店について考えてみましょう。

今回の事件についてですが、取り調べによると、この店は訪れた客から売春代金として2000バーツを受け取り、接客女性に1000バーツを渡していたそうです。
「オリエントマッサージ」といえばもう20年近く営業している店です。
営業していたときの公式サイトの在籍一覧はこのような感じです。

タイの法律ではどうなっている?

タイの法律ではアダルトマッサージ店の位置づけはどうなっているのでしょうか?
まず大前提として、タイでも売春は合法ではありません。
ただし、売春をした本人ならびにお客には罰則がありません。これは日本と同じです。
罰せられるのは、売春を管理する行為と、18歳未満の人と金銭で性的関係をもった場合です。
摘発の際は売春防止法だけでなく、たいてい人身売買に関する罪状がつくのですが、これはタイで1990年代に未成年売春が横行した際、貧困の農村から組織的に人買いが未成年者を連れてきていたという経緯があり、それを防ぐために法律が整備されたことによるものです。

カラオケやゴーゴーはなぜ大丈夫?

カラオケやゴーゴーバーはどういう扱いかというと、あくまでも飲食店であり、女の子を連れ出す場合に店へ払う「ペイバー代」(オフ代)というのは、ホステスの娘が勤務時間中に早退する「罰金」をお客が代わりに払ってあげているという建前です。
その後、お客が連れ出した娘に払うお金は、お客と女の子の間での自由恋愛とそれに付随するチップであり、店は一切関知しないものということで、「売春を管理する」ということに該当しないようにしています。
これはカラオケやゴーゴーバーだけでなく、タイローカルの飲み屋でコヨーテ嬢と呼ばれる娘などを連れ出す際も同じです。

マッサージパーラーは、タイのソープランドと呼ばれるように、店で入浴のマッサージをするというちょっとエロチックなシチュエーションで女性が気分が乗りお客と“瞬間恋愛”をするという建前です。でもゴーゴーのペイバーと違い本番行為が店内で行われるため、“店は関知していない”というのはちょっと苦しいです。
このため、営業ができる場所は特殊なエリアにほぼ決められています。
バンコクの場合はバンコク都に届け出を出さないと開業ができないことになっていますが、逆に言えば、受理されたら営業が公認される(現在では事実上新設はまず認められないが)ということでもあります。

アダルトマッサージ店の立ち位置

これに対して、アダルトマッサージ店の場合は、既存のマッサージパーラーとしての認可とは異なり、届け出は一般的なタイ式マッサージ店としてのものです。
つまり、免許では認められていないこと(性的行為)をしているということになります。

もちろん、今回の摘発店があったプロンポンのエリアなどでは、アダルトマッサージ店はエロティックサービスもあるというのは誰もが知る暗黙の事実で、当局も(非公然ではあるが)認めているわけです。
しかし、“認可されていることとはまったく異なることが行われているが黙認されている”という構造のため、他の業態に比べて、当局との関係やさじ加減に左右される度合いが高いということはいえるのです。

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