雨季ということで急な雨などがあると、タクシーがつかまりにくくなったたり、道路が渋滞したりします。そういうときに鉄道は比較的時間通りに動くので便利です。
バンコクのBTSはなぜあのような高架鉄道方式なのでしょうか?タイBTSの制服姿の美人駅員さんたちを鑑賞しながらBTSについてみてみましょう。
バンコクBTS駅員の美人制服図鑑
クールビューティな駅員さんです。
BTSというのはBangkok Mass Transit System (バンコク大量輸送システム)の略です。
開発の歴史は古く、1970年代初頭にバンコクで自動車が増え始め渋滞が始まったので、鉄道の導入検討が始まったのがきっかけです。
日本だと、東京の山手線や大阪の環状線など大都市の都市交通は最初は地上の鉄道であり、自動車の数が増えてきて踏切の問題が出てきてから高架化されていった経緯があります。
しかしバンコクの場合、都市鉄道を計画した段階でバイクと車の増加は始まっており、しかも70年代は軍事クーデターや反政府運動と弾圧が激化したり、ベトナム戦争特需も終わってしまった混乱の時期だったので、都市計画どころではなかったのです。
中断されていた計画が再開したのが90年代に入ってからでした。このころにはバンコクの渋滞と住宅過密はピークに達しており、線路を敷く場所はないので最初から高架鉄道でいくしか方法はありませんでした。このため、既存のタイ国鉄が路線延長するのではなく新たに高架鉄道としての運営会社を立ち上げて営業を始めることにしたのです。
現在でもBTSの軌道の下をよくみると、一部区間では元は運河だったところの上部を利用して路線があることがわかります。5年の建設工事期間を経て1999年12月5日に、スクンビット線とシーロム線の一部が開業しました。
最初の頃はバスより高いこともあり人気はなくガラガラだったそうですが、回数割引をするなどで利用客が増えていき2002年に営業黒字になりました。
BTSの駅員といえば規律が厳しいのが名物です。
ホームにいる男性駅員は警棒を持っていて厳つい人が多く、ホームで列車を待つ客が白線に近づいたりホームドアに触れたりすると笛を吹いて警告します。駆け込み乗車も怒られます。日本のようにマナー違反の乗客に駅員が遠慮しいしいになっているのに慣れていると、タイの駅員は怖く感じます。だからこそアナーキーなタイの道路に対し、BTSなどの都市鉄道内は秩序が保たれているのです。
指さし確認して発車です。BTSでは女性の運転手も少なくないです。
BTSの初期車両は、ドイツのポルシェデザイン社とシーメンス社が共同開発した車両です。
現在の新型車両は中国のメーカー製です。
車両の管理担当のスタッフです。長い距離をワンマン運転で走るため念入りな整備が大切です。それでも雨の多い熱帯を走る過酷な環境のためか機材が傷み、時々立ち往生や、ミスで走行中のドアが開くなどのトラブルが発生します。
スクンビット線は北のクーコット駅から東のケーハ駅までで全長は53.6 kmあり1時間35分で結んでいます。これは東京駅から高尾駅(53.1km)、関西だと大阪駅から長岡京駅(52.9km)に匹敵します。
そう考えるとバンコクのBTSは規模が大きい都市鉄道だということがわかります。
BTSを皮切りに、現在のバンコクには様々な路線が増えており建設中のものもあります。ますます便利になることを期待したいです。