先日、警察の児童女性保護課が、おとり捜査で児童売春を摘発したという事件がありました。
報道によると2月7日、警察は客のふりをしてLINEアプリで集客をしていた業者に接触、ラピーポーンという人物が応答してきたのでやりとりの結果、戦勝記念塔の近くのスカワディーホテルで会うことになりました。
21時頃、秘密捜査官がホテルの部屋にチェックインすると30分ほどしてラピーポーン容疑者が16歳の女の子を二人を連れて登場、それぞれ一人2000バーツと1500バーツの合計のサービス料3500バーツを要求してきました。秘密捜査官がその場でスマホを使い指定の口座に入金、その後10時45分頃、児童・女性福祉課の警察が突入し現行犯逮捕となりました。ラピーポーン容疑者は、仲介料として少女1人につき200バーツを受け取っていたそうで、15歳以上18歳未満の個人を性的搾取した人身売買の容疑で起訴となりました。
以前も未成年者の乱交の現場に
この「スカワディーホテル」というのは、以前も未成年の事件の舞台になったホテルです。
昨年5月には、何者かがフェイスブックで未成年の男女を勧誘し、グループセックス形式で性的サービスを提供しているという情報がありました。このときも警察がおとり捜査を行ったところ、主催していたのは17歳の男で、14歳から19歳までの4人がスワッピングなどグループセックスをしていたことが明らかになり摘発となりました。
参加料は700バーツ、相手の手配に追加で1,500バーツというものでした。このときも「スカワディーホテル」が現場だったのです。
この「スカワディーホテル」はなぜこのような性犯罪の舞台になるのでしょうか?いったいどんないわくつきの場所なのでしょうか?調査してみました。
スカワディーホテルの中の様子は
一部ニュース系日本語ブログなどで流れた情報では「戦勝記念塔の近く」とのことでしたが、実際はマップのように王宮の近くの旧市街の方です。近くに「民主記念塔」というモニュメントがありこちらと誤訳したものと思われます。このような入り口です。モーテルらしく駐車場スペースがあります。
では、中を見てみましょう。
公式フェイスブックで公開されている部屋の写真はこのように、なかなか清潔でまともそうな部屋です。連れ込みホテルのようにはみえません。
しかし、フェイスブック情報では料金は「休憩3時間280バーツ」だそうです。休憩料金がある時点でラブホテルであることはまちがいないようです。
泊まりで580バーツ、3人部屋で680バーツ、4人部屋で800バーツとなっています。
しかし、とんでもない安さです。都心でありながらこれだけ安いので、若者でも手軽に使えてしまうというのが未成年者の性犯罪の舞台になってしまう要因なのかもしれません。もちろんこのホテル自体は悪いことをしているわけではありません。
ちなみに、スカウディーホテルをタイ文字で書くと、
โรงแรมสุขาวดี
โรงแรม【rooŋrɛɛm】ロンレーン(ホテル)+สุขาวดี【S̄uk̄hāwdī】スカウディー(極楽)
“極楽ホテル”という意味なのでした。
女の子をホテルへ連れ出して極楽気分を味わった後、実は相手が未成年者、美人局、よく見たらチンコがついていたなどなど・・・天国から地獄を見る羽目にならないように、夜遊び相手の見極めには十分に気をつけましょう。