タイの5月というのは雨季の始まる月ですが、タイの人の生活としては学校の新学期の季節にあたります。
ゆるそうなイメージのあるタイの学校ですが、生徒たちには宿題がでたりします。
昨年、そんな小学生の宿題問題への珍回答が話題になったのでご紹介しましょう。
タイの算数の名回答
タイのある小学校4年生のクラスで、算数の宿題の問題が出ました。
問題: (18950-7250)+1645=□ という数式の答えを出し、この式を使った問題文を考えなさい。
昔を思い出しますね。問題を作れという問題です。金額ということにして買い物の計算という問題にしてみるのが一般的でしょうか。
これに対して、ある生徒が考えた問題文が次の通りです。
「問題:私のお父さんには18,950人の愛人がいました。お母さんは7,250人の愛人を殺しました。お父さんはさらに1,645人の愛人を作りました。今、お父さんには何人の愛人がいるでしょうか?」
「答え:今いる愛人の数は13,345人」
タイの小学4年生、すごいですね。数を減らすために殺せばよいという、むちゃくちゃな発想が小学生っぽいといえば小学生っぽいですが…。
この名回答がSNSで拡散され、みた人たちは「これはもはや算数の問題じゃなくて、家庭の問題だろ。」などとツッコミをいれて話題にしたそうです。
この宿題の回答を受け取った学校の先生は、「生徒には、修正して返しました。問題文を作成するには実現ができるかどうかも考慮しないといけないからです。」と言っています。
タイ語で愛人とは
タイ語で愛人とはเมียน้อย(mia nɔ́ɔy)ミアノーイといいます。
เมีย(ミア・妻)+น้อย(ノーイ・少ない)という構造の単語です。
ノーイは、少ないという意味が一般的ですが、そこから転じて“年下”や“幼い”という意味もあります。
つまり、愛人・ミアノーイとは、“妻未満の存在”とか“若い妻”というニュアンスからくる言葉なのです。
このように妻という言葉が入っているので、男性から見た女性の愛人を示すときのみに使い、男女逆のパターンではミアノーイとは言いません。
女性からみた愛人の場合はชายชู้(chaaicʰúu)チャアアイチューといいます。
ชาย(チャアアイ・男)+ ชู้(チュー・不倫)という成り立ちです。
昔の日本語で言うと“ツバメ”みたいな男の子のことでしょうか。
タイ人の愛人がいる比率は?
古いデータですがタイ精神科医協会が以前行った調査があります。
患者およびその親族からランダムに選んだバンコク在住のタイ人160人(男性80人、女性80人)にアンケートで聞き込みしたところ、男性は80人中19人(23.75%)が「愛人を囲っている・もしくは過去にいたことがある」と回答しました。そして44人(55%)が愛人を作ろうと考えたことがある、と回答しました。
別のタイ健康促進財団の調査では、タイ人男性の70%以上が、本妻ではない女性と秘密の関係を持っている、と回答したという調査結果もでています。
「愛人」ということなのでおそらく風俗など夜の街での一時的な遊びは含んでいないでしょう。
必ずしもこの通りとは限りませんが、実態の比率は高そうといえます。
タイでは一夫一婦制が法律で定められたのは1933年のことで、まだ100年経っていないのです。そうしたことも影響しているのかわかりませんが、タイ男性といえば浮気率が高いとして有名です。本妻と愛人のバトルもよくワイドショーやSNS、TVドラマでホットな話題になるネタです。
すべてがその理由ではないにしろ、離婚率やシングルマザー率が高いのも事実で、そうした女性がゴーゴーバーやカラオケクラブなどには多かったりします。
小学生の宿題テストの回答に“愛人”が登場するのは、ただのおませな珍回答というだけではなく、タイでは周囲の大人の間でそうした話題が多すぎるからなのかもしれません。今晩タイっ娘の”一夜妻”とお楽しみの際は、本妻・本命の人にばれないように、くれぐれもお気をつけ下さい。