11月は日本では、冬の始まりで、年末に向かって忙しくなってくる時期です。しかしタイでは、11月は乾季の始まりであると同時に新学期の季節でもあるのです。
タイの学校ではどのような学園生活が送られているのでしょうか。タイの美人教師を見ながらタイの学校制度についてみていきましょう。
タイの美人教師の制服図鑑
素敵な女性教師ですね。
タイの公務員は、このように肩章がついたカーキ色の軍服のような制服を着ます。
公立学校の教師も公務員なので、このような制服姿になります。
タイの小学校や中学・高校は、2学期制です。
ソンクラン(タイ正月)が終わった後、1学期は5月中旬から10月1日まで、1か月の秋休み後に2学期は11月1日から始まり翌年の3月末までとなっています。
公立でも中学と高校は一貫教育校が多いです。義務教育は中学までです。
進学率は、高校1年生で87%ですが高校2年で77%となり、高校中退する人が少なくないです。(2020年調査・日本の高校進学率は95%。)
タイの学校は暑さと渋滞を避けるためか朝がとても早いです。まず7時台にグラウンドに全校生徒が集まって朝礼をします。
朝礼では諸連絡の他、お経を唱えるそうで、仏教国らしいです。
1時間目の開始が8時~8時半。(地域による)授業時間は50分間です。
授業は、基本的には日本と同じですが、週1で体育のかわりにボーイスカウトみたいな野外活動の日があります。生徒は全身水色や緑の制服で登校し、先生もこのようにスカーフをつけます。高校では日本語の授業も選べます。タイの大学では海外留学の奨学金がありますが、教師になれば返済が不要になる条件のものがあります。このため、タイの教師には日本に留学したことがある人もよくいます。
この先生はダンス芸術という授業の教師です。
教科ごとに専門の先生が教えますが、日本とは逆で、先生が教室を周るのではなく、生徒が次の授業のある教室へ移動するシステムです。朝早くからやるので15時半の終わりまで8時限もあります。
タイの学校では、毎回教室移動をするのに、なぜか授業と授業の間の休み時間がなく時間割は、びっちりです。
トイレや売店へ行きたい時は移動するタイミングで行くのです。そもそも移動時間がとられていないから授業時間が始まったときに教室に生徒が全員そろっていません。でもよほど遅れない限り怒られません。先生も遅刻したり、授業の“ドタキャン”もあるそうです。
システムに問題があるという見方もできますが、タイの文化では、授業時間には準備(移動やトイレなど)も含まれ、時間割は始まる時間の目安であるという考え方のようなのです。タイにある日系企業で、日本式勤務に慣れていないタイ人従業員が、遅刻を気にしなかったり、始業時間がスタートした後もしばらくおしゃべりを続けていたり、ご飯を食べていたりするのを見たことがある方も多いと思いますが、この謎が解けましたね。これはおそらく子供のころ学校で染みついた習慣で、悪気はないのです。
だから、“注意する”姿勢ではなく、「うちの会社では休憩時間があってその時に食事や同僚と雑談します。」と、“ここはあなたの知っているのとは違うルールなんだ”とちゃんと説明すればわかってくれるはずです。
美人先生に何を怒られているのでしょうか?
時間に寛容な一方、タイの学校は、校則や礼儀が厳しいです。
昭和みたいな鉄拳制裁はないですが、先生は絶対的で敬う、という教育が徹底され、先生や来客には手を合わせあいさつします。
小中学校の髪形は男子は坊主、女子はおかっぱ頭か、長い髪が認められている学校でも後ろで縛る規則です。髪が長い生徒はハサミで切られたり、朝礼で叱られてさらしものになるそうで、意外とスパルタ教育です。
タイ人の目上の人に従う文化は、家庭と、こうした学校教育で叩き込まれています。
教室での飲食は禁止です。昼食時間が決められていて、学校にある食堂で食べます。内容は自由に選べる学校が多いです。
朝から食堂が開いていて、先生や生徒が朝ごはんを登校直後に食べている学校もあります。
これもタイ従業員が、持ち込んだ朝ご飯を会社で広げる人が多い習慣の理由でしょう。
タイの学校は、厳しくて先生は絶対的存在ですが、親子のように絆は強くて、このように先生が生徒をハグしたりします。きれいな先生に抱きつきたいなんて思ってしまいますが、同じことを考える子もいるようです。
帰りのあいさつで生徒が列を作って男の子も女の子も一人ずつ担任の先生にハグされていきますが、一人マセた男の子が、どさくさにまぎれて先生のおっぱいに顔をうずめます。先生は苦笑いして、男の子を軽くたたいておしおきです。ほのぼのとした場面です。楽しそうですね。
こんなタイの素敵な美人先生たちに教わったら、”初恋の人は先生”になったかもしれないですね。学校教育は人格形成の基礎ですから、タイの学校生活について調べてみると、タイ人の行動原理が理解しやすいかもしれません。