エカマイのカラオケスナック「アイーン」です。タイは、暑季入りしたそうです。いつも不思議に思うのですが、タイの季節は11月から2月までの乾季が涼しい“冬”なのに、3月になると急に“夏”になるのですね。つい1週間前の2月下旬ころは、夜に部屋の窓を開けると肌寒く感じるほど涼しい日もあったのに、今では、少し歩いただけで汗が出るくらいで日中の太陽の強さが、圧力のように感じます。
タイ人が夏でも汗だくにならない理由
タイの夏で不思議なことは、いくつかあります。
まず、タイ人が汗をあまりかかないことです。炎天下を歩いている人がハンカチで額を押さえていたり、大きな荷物を運んでいる労働者のお兄ちゃんのTシャツが汗でぐっしょり、という様子をほとんど見たことがありません。
南国の人なんだから暑さに強いのは当然だろう、と思うかもしれませんが、オフィスやデパート、カフェなどを16℃の設定のエアコンでキンキンに冷やす人たちだから、暑いところへ行ったら大汗をかきそうなものです。タイ人などの熱帯の国の人の汗腺の数は260万くらいだそうです。日本人の平均的な汗腺の数は220万くらいといわれているので、実はタイ人の方が汗をかきやすい体質ではあるのです。汗腺が多く、こまめに少しずつ汗をかいているので体の表面がうっすら水分の膜で覆われていて、気化熱の冷やす力が発揮しやすいという原理らしいです。ミストシャワーを浴びているような状態なのですね。少量の汗がすぐに乾くので、汗だらだらにみえないのです。
タイ語で手に汗握る、といようなときに使う言葉はมัน(マン)といいます。マンは、汗という意味ではなく、脂という意味です。豚の脂身とか、脂っこい料理、というときに使う単語です。脂汗ということですね。
なぜタイの女の子はTシャツ短パン姿で泳ぐ?
夏といえば海ですが、タイの女性の水着姿をあまりみかけないのも不思議な点です。リゾート地のビーチに行っても、完全なビキニ姿になっているのは欧米系の観光客ばかりです。タイの女の子は水着を着ていても上にTシャツを着ていたりジーンズの短パン姿でそのまま海に入ったりしている人がよくいます。ソンクランの水かけの時の格好みたいです。そもそも海に入らない人も多いです。
女性の場合、日焼け防止というのに加えて、人前で水着姿になるのは、はずかしいという人が多いのがタイの文化らしいのです。
街中では、胸の谷間が見えるほど胸元の開いた服や、太ももが丸出しの短パン姿の女性は普通に多いので、肌の露出は気にしない文化なのかと思っていましたが、水着などは抵抗がある人が多いそうです。
一部のモデルのような娘がSNSなどに投稿する写真などでは水着姿になっていたりしますが、別格のようなもののようで、普通の娘が水着なので体を露出する場合はサングラスで顔を隠していたりします。
風呂でもそうで、田舎だと川で水浴びしたり屋外に設置したシャワールームで体を洗いますが、たとえ人から見えないようなところでも、布で体をくるんだまま体を洗うのだそうです。日本へ観光旅行へ行ったり、日本人と結婚するなどして日本で暮らすタイ人女性でも、温泉やスーパー銭湯などに驚く人が多いとか。別に混浴ではなく同性だけの前でも全裸になるのはありえない感覚のことなのだそうです。
暑い季節は、夜遊びでもなかなか外へ出かけるのはおっくうになりますが、夏到来!ということで仲の良い南国娘を誘ってバカンスデートを楽しんでみてはいかがでしょうか。