
週末の晩は皆既月食になったそうで日本の友人たちからは「今、月が欠けてるな」などと連絡が入っていましたが、少し忙しくて、気がつきませんでした。
それよりもその日はタイではロイクラトンの祭りの日だったので、夜にはチャオプラヤ川や池のあるルンピニ公園では人が集まってイベントがあったり、バナナの葉で作った燈籠を流したりしていたようです。
ロイクラトンとは、川や池に燈籠を流す祭りですね。タイに古くから伝わる風習で、旧暦12月の満月の日に行われるそうで、川の女神に感謝するという意味だそうです。
このロイクラトンにカップルで行って燈籠を流すと、ずっと仲良く一緒にいられるという言い伝えもあって、恋人たちにも人気があるイベントというロマンチックな意味もあるようです。
「彼氏ができたら、行きたい~」とエカマイの店の定期清掃を手伝いに来ていたアイーン娘たちも、ロイクラトンのことを話題にしていました。次のチャンスである12月のクリスマスに向けて、がんばってほしいものです。
タイにはエロい祭りや神様はあるのか
祭りといえば、日本では田舎によってちょっとエッチなお祭りがあったりしますね。男根の形をしたおみこしを担いだりするものです。ご神体が、男根だったり、あわびみたいな形をしていたりすることもあります。
タイにもそんなエッチなお祭りや神様はあったりするのでしょうか?
アイーン娘に、エッチな祭りはないかと聞いてみました。
「祭りとエッチなことは関係ないよー」
うーんタイの祭りはまじめなのかな?
「わたし子どもで田舎にいるのとき、祭りの夜に、近所のお兄さんとお姉さんが森でエロいのことしてたです。」
…いや、それはエッチな祭りじゃなくて、祭りでエッチをしたという話でしょう……。
すると「お寺に、チンチンの石があります!」
そうそう、そういうものはあると思うんですよね。
アイーン娘たちの話をもとに調べてみると、その手の神様やモニュメントはタイのあちこちにあるようです。
楽しそうなものをご紹介しましょう。
サムイ島のビーチにそびえたつ立派なモノ
こちらは南部の観光地で有名な、サムイ島の海岸・ラマイビーチにある「ヒン・タ」という名前の男根にそっくりの岩です。タイ語で「ヒン」は岩、「ター」はおじいさん、という意味で、つまり、「おじいさんの岩」ということらしいのですが、とてもおじいさんのモノとは思えない立派でぎんぎんにたくましい岩です。
この近くには「ヒン・ヤイ」という「おばあさんの岩」もあります。そちらは、海岸沿いの岩が、ぱっくりワレメになっているというもの。こちらも潮まで満ちて現役感たっぷりなモノなのでおばあさんというより、遊び盛りの女性のような気もします。
このサムイ島はバンコクから飛行機で1時間で行ける島なので、気になる女の子を誘って気軽に週末バカンス、というのもコロナが落ち着いてきたらおすすめの島です。アイーンの新しいチーママにも南部出身の人がいて南の方の女の子にも顔が広いので、サムイ島やその隣のパンガン島のおすすめ観光情報などを聞いてみてはいかがでしょうか。
みだらなことをしたら地獄寺行き?!
続いて、バンコクの北西スパンブリ県にある「ワット・パイロンウア」通称・地獄寺のモニュメント。タイにはこのような地獄をテーマにした、おどろおどろしい寺やテーマパークが、いくつかあります。
この像は、不倫をしたりウソをついた人が、すっ裸にされて地獄で鬼に舌をぬかれているという、こわーい様子を表します。
タイの地獄寺では、どういう人が地獄に落ちるといわれているかといいますと、「五戒(ごかい)」といって盗み・殺生・ウソをつく・酒を飲む・みだらなことをする、の5つがアウトだそうです。
盗みや殺生はともかくとして、飲酒やみだらがダメなら、みんな資格持ちの気もしますが‥‥。
偉大なパワーで女神様も大洪水に!
ちょっとこわいものを見ると、息子さんも元気がなくなりますので、さいごは、楽しい像をみてみましょう。
こちらは、「ピンクのガネーシャ」などがあって有名なチャチュンサオ県の片田舎。今年の6月にこのようなポコチンの像が道の真ん中に作られました。これは、雨ごいのための願掛けで作られたそうで「パラド・クック」というそうです。たしかに田舎だと農作業のために雨ごいで祈ることが多くなりますから、このような儀式はありそうなものです。この珍神さまの、天を衝くような偉大な力のおかげか、今年の雨季はしっかり雨が降りました。バンコクでは11月初めの一時期、チャオプラヤ川流域の一部があふれるまでになったのです。冒頭にお話ししたように、川の神様は女神さまらしいので、立派なモノが女神さまを洪水させるほどまで、がんばったようですね。
これほどパワーのある神様なら、引き続き、タイのコロナをギンギンパワーで減少させて、夜遊び繁華街のカラオケクラブやバーの再開をはやく実現させてもらえないものかな、と祈ってしまうところです。