エカマイのホルモン焼・カラオケスナック「アイーン」です。
第Ⅰ部18時~21時はホルモン焼き店として、第Ⅱ部21時以降は女の子たちと遊べる通常のカラオケスナックとして営業しています。
タイ正月であるソンクランが近くなり、タイでは海外からの観光客たちの姿が増えてきています。どこの外国へ行っても違う文化に触れるのは刺激的ですが、タイを訪れると、看板に並ぶ独特なタイ文字、路上に並ぶ色々な屋台の活気、あちこちからする辛い料理の匂いに圧倒されます。
タイの町を歩くとコンビニが目につきます。セブンイレブンやファミリーマートなど見慣れたコンビニが町中にあるのには驚かされますが、当然タイなので色々なところが日本とは異なります。涼しさを求めて入口で野良犬が寝ている、というのもカルチャーショックですが、店内売り場に目を向けると、これです。
タイのコンビニではレジの横に堂々とコンドームが置いてあります。
最近は日本でも、昔は店内の奥にひっそりあったコンドームが入口近くの目立つ場所に移動しているそうです。コロナ禍の間、家にこもる生活が続いたため、消費量が増えたからなのだそうです。
しかしタイでは以前からずっと、コンドームは店内レジの横という一番目立つところに置いてあります。コンビニだけではなく、ロータスなどのスーパーでも同じです。これはなぜなのでしょうか?
タイ人にも疑問を持つ人がいて、コンビニの本部に問い合わせをしたそうです。
コンドームがレジ横にある切実な理由
その回答は次のようなものでした。
コンドームをレジ前に置くのは大きく分けると2つの理由があります。
1つ目は、防犯上の理由です。
「コンドームは、小さなパッケージのものであり、非常に高価です。簡単に盗まれてしまうので、従業員が常に監視することができる場所に置くようにしています。」(タイで展開する某コンビニ関係者)
とのことです。
扱いが、電気量販店にあるSDカードとかUSBメモリーみたいになっているのです。さすがにコンドームの現物を置かないで厚紙の引換券だけが商品棚に置いてある、というようなことはないですが、注意対象なのですね。
日本と同じ理由が逆の結果に…
そして、もう一つの理由が、意外なことに、買いやすさの為でした。
「(レジ前にコンドームを置くことで)コンドームを購入するお客様は、急いで購入して、すぐレジで会計して店を立ち去ることができます。」
とお客の恥ずかしさを考慮しているのだそうです。
また、「できるだけ早く販売の動きを終了させることで、買うお客だけでなく、それを横で見ている他のお客様に恥ずかしい思いをさせてしまうことを防ぎます。」
とも言っています。
これは意外でした。タイの人はまったく気にしない国民性だから、堂々とレジ横に置いているのかとばかり思っていました。もちろん人によりますが、一般的には、コンドームのパッケージを持ってレジ前に進んだり、並ぶことは避けたいようです。
日本と同じくらいシャイなのですね。日本では最近はあまり見かけなくなりましたが、昔は商店街の薬局の横にコンドーム専用の自販機がありました。“明るい家族計画”などと書かれていました。夜中に人目を気にして買いに行き、お金を入れると意外に大きい音がして少しドキドキしたものです。今はドラッグストアが増えたおかげで激減しているそうです。
タイでは防犯上の理由でコンドーム自販機は普及しませんでしたが、昔の日本人がコンドーム自販機を作ったのと同じ理由でレジ横でのコンドーム販売がされるようになった、という真逆のスタイルになったというのは、不思議で興味深い話です。
タイのコンビニのレジ前ではそうした奥ゆかしい配慮を感じつつ、パートナーのタイッ娘と今晩使うものをチョイスしてみてください。